皆さん、こんにちは!フジムラコンテンポラリーアート韓国コンタクト担当の、チェ・ヨンジンです。
今回は皆さんに韓国で開かれたキム・ソングン先生の個展の話をお伝えいたします。お楽しみください。
KIM SUNG GEUN Solo Exhibition
キム・ソングン先生の個展は2008年10月8日、ソウルのインサアートセンターで開かれました。
インサアートセンターは韓国の美術及び文化の中心地であるソウルのインサドンの中でも一番の広さと立地条件を誇るギャラリーで、ここで個展を開くだけでその作家が韓国内でトップレベルの評価を受けているということを意味するそうです。
ギャラリーの中に入り、4階につくとキムソングン先生が私たちを喜んで迎えてくださいました。
ギャラリーには約30点の作品があり、9月の韓国ツアーの時見た作品も何点か目に付きました。
先生特有の穏やかな青空の作品から曲線が強調された新しい感じの作品まで、多彩なスタイルの「セサンバクロ」シリーズがそろってあり、まるで先生の才能の無限さを見ているようなでした。
キムソングン先生の話によると、作品が一つのスタイルに決まってしまうことを避けるためにいつも素材を考えたり、構図を変えたり、新しい技法を試しているそうです。
作品を見るだけでもわかりますが、「セサンバクロ」シリーズには形式に閉じこめられずに開放的な自由、新しさ、新鮮さを追求する意味が含まれていると語る先生は、
「セサンバクロシリーズには私の考え、プライド、追求点、志向しているすべてが入っています。いわゆる私の分身のようなものですね。」
と微笑みながら仰いました。
また、オープニングには韓国の大手美術オークション協会の会長を含め、大勢の韓国美術関係者の方々が訪問、キムソングン先生とお話しするシーンが目立ちました。
時間が経つにつれ訪問者数は益々増え、先生の国内での人気を実感することが出来ました。
インサドンストリート探訪
他の韓国レポートにも述べましたが、インサドンは訪問する度に新しい力を感じられる町です。
インサドンには日本の銀座にあるような古風な骨董品ギャラリーも、浅草の仲見世にあるようなお土産店通りも、青山にあるようなポストモダンな現代美術ギャラリーも、日暮里にあるような庶民的な屋台・居酒屋も混在しています。一つで定義しにくい不思議な町です。
韓国では普段水曜日に新しい個展、グループ展が開かれるそうです。私たちの訪問した10月8日も水曜日で、あちこちで新しい作品展がオープンしていました。
絵画、彫刻だけではなく、色々なジャンルのコラボを見ることが出来、美術と人間の発想の無限さを改めて感じて新しい刺激を受けられる場所です。皆様も機会がありましたら、インサドンを訪れてみてはいかがでしょうか。