本日のブログは、スタッフIがお届けします。
フジムラコンテンポラリーアートがある横浜元町の周辺には、元町ショッピングストリートをはじめ、たくさんの観光スポットが点在しています。
今回は神奈川近代文学館で開催の特別展「生誕120年 没後60年 小津安二郎展」を見るため港の見える丘公園に行ってきたので、アクセスルートともに一帯についてご紹介します。
元町・中華街駅から港の見える丘公園の行き方
港の見える丘公園の最寄り駅は、みなとみらい線元町・中華街駅。
改札は2つありますが、電車の進行方向である元町側改札に進んで下さい。
※進行方向と逆の改札に行くと、横浜中華街やガンダムファクトリー横浜があります。
改札を出て、右斜め方向に進みエレベーターまたはエスカレーターで、屋上の6番出口まで行きましょう。
屋上は、元町と山手を結ぶ日本初の立体都市公園アメリカ山公園になっています。
この公園を突っ切って、
公園を出てずっと直進し、
横浜外国人墓地を右手に見ながらさらに直進、
突きあたりのブラフ99ガーデンがある交差点を左折、
100mほど直進すれば、
港の見える丘公園に到着です。
坂道を上って来るより、かなり楽にアクセスできますよ♪
港の見える丘公園
1962年に開園した港の見える丘公園は、終戦直後の1948年にヒットした流行歌「港が見える丘」にちなんで命名されました。
主として自然の風景や趣を享受することを目的とする風致公園に分類されています。
幕末に横浜が開港した際、イギリス軍とフランス軍が当地に駐留した名残りで、園内にはイギリス館や旧フランス領事館公邸遺構も見ることができる、歴史残る公園でもあるんです。
“港の見える丘公園”は、その名の通り丘の上にあるため、横浜港が一望できます。
映画「コクリコ坂から」のロケ地としても有名ですが、いろいろな曲にも登場していて…
いしだあゆみの『ブルー・ライト・ヨコハマ』はこの公園から見た工業地帯の夜景をイメージした曲とされていたり、オフコースの『秋の気配』に出てくる[あれがあなたの好きな場所 港が見下ろせるこだかい公園]や、B’zの『TIME』に出てくる[こんな晴れた日は 二人で丘に登ろう 港が見渡せる丘に]は、この公園を指しています。
また、園内のバラ園イングリッシュローズの庭は近年、ガーデンネックレスの会場にもなっており、春のこの季節は見ものです。
本気のコスプレ撮影している方々がいらっしゃり…バラの写真は1枚も撮っていません^^;
沈床花壇 香りの庭には噴水もあり、人工的な中に自然の“匂い”が感じられる憩いの空間です。
ちなみに「沈床花壇(ちんしょうかだん)」とは、すべてが平面の単調さを壊すために花壇の位置を60~80cm低く設け、周囲から見下ろすようにした花壇のことを指すそうです。
大佛次郎記念館
バラ園の奥に建つのは、大佛次郎記念館。
ここは、『鞍馬天狗』シリーズなど大衆文学の作者として有名な神奈川県出身の作家、大佛次郎(おさらぎじろう)の記念館で、大佛次郎が収集した文献や雑誌、執筆のための素材や愛用品など、本人に関するさまざまな資料が展示されています。
大佛次郎記念館 施設概要
■観覧施設
ロビー、展示室、ギャラリー、記念室、サロン、閲覧室
■観覧時間
・4~9月 10:00~17:30 ※入館は17:00まで
・10~3月 10:00~17:00 ※入館は16:30まで
■休館日
毎週月曜日(月曜祝休日の場合は、翌平日)、年末年始、展示替え期間、特別資料整理期間など
■観覧料
大人200円、小・中学生以下は無料
■収蔵品
図書約36,000冊、雑誌約21,000冊
特別資料(自筆原稿・自筆資料・書簡など)美術、台本や地図等の関連資料、遺品など約13,000点・・・総計約70,000点
■公式サイト
http://osaragi.yafjp.org/
神奈川近代文学館
大佛次郎記念館のさらに奥、霧笛橋を渡ると、
日本近代文学の振興・普及を促進することを目的に設立された日本近代文学専門の博物館・専門図書館の神奈川近代文学館が見えてきます。
所蔵総数は約130万点に達しており、近代日本文学を専門とする国内最大規模の資料館として発展を続けているそうです。
また、常設展のほか、文学を中心とした特別展や企画展を開催しています。
神奈川近代文学館 施設概要
■休館
原則として平日の月曜日(祝日は開館)・年末年始(12月28日から1月4日まで)、展示替えによる展示室の休室、特別整理期間の閲覧室の休室、その他の臨時休館日
■開館時間
・展示室(有料) 9:30~17:00
※入場は16:30まで
※休館日および展示替えの期間中、展示室は休室となります。
・閲覧室(無料)
→〈火~金〉9:30~18:30 ※閲覧請求・複写申込は18:00まで
→〈土・日・祝〉9:30~17:00 ※閲覧請求・複写申込は16:30まで
・貸会議室・和室・ホール(有料・要予約) 9:30~21:00 ※見学、窓口申込、お問い合わせは17:00まで
■公式サイト
https://www.kanabun.or.jp/
特別展「生誕120年 没後60年 小津安二郎展」
今回は神奈川近代文学館にて、2023年4月1日(土)~5月28日(日)の日程で開催の特別展「生誕120年 没後60年 小津安二郎展」を目当てに行ってきました。
今回の展覧会では、小津安二郎の生涯とともに小津映画の変遷を辿り、神奈川県に残した足跡にも焦点を当てます。
また、多数展示されている小津映画にまつわる小道具なども見どころです。
残念ながら写真撮影不可のため、簡潔に紹介します。
日本を代表する映画監督・小津安二郎(1903~1963)。
世界に誇る日本の映画監督と言えば、最近では北野武・是枝裕和が有名ですが、日本映画史においては黒澤明・小津安二郎・溝口健二が三大巨匠とも言われいます。
劇的な人間ドラマや歴史ものを扱う「動の黒澤」に対して、家族との日常生活や人生の悲哀を描く「静の小津」が僕の印象。
下からの低いアングルで撮影する《ローポジション》や、「小津調」と呼ばれる独特な作品世界は、国境を越え世代を超えて多くの人に刻み込まれています。
英国映画協会(British Film Institute)の“Sight & Sound”誌は10年に1度、映画史上最高の映画を決めていて、2012年に発表された際、小津安二郎の『東京物語』が、映画監督による投票で1位に選出されました。同業者からの評価が高いのはすごい!
最新の2022年の順位でも、『東京物語』が批評家部門、監督部門ともに日本映画で最高位の4位に選出。
『2001年宇宙の旅』や『市民ケーン』『ゴッドファーザー』と並ぶ序列が秀逸です。
世界的な評価がとても高い監督の1人。
鼎談で監督自身が話していた言葉。
“なんでもないことは流行に従う、
重大なことは道徳に従う。
芸術のことは自分に従うから、どうにもきらいなものはどうにもならないんだ。”
「映画監督 小津安二郎」を体現する端的で見事な言葉です。
港の見える丘公園 施設概要
■開園
1962年10月
■住所
〒231-0862 神奈川県横浜市中区山手町114(Googleマップ→)
■アクセス
【電車】
・みなとみらい線 元町・中華街駅 6出口から徒歩5分
・JR根岸線 石川町駅 元町口から徒歩20分
【バス】
JR桜木町駅始発保土ケ谷駅行「11系統」「港の見える丘公園前」下車すぐ(所要時間10分程度)
■開園時間
24時間
※フランス山は夜間閉鎖があります。
■駐車場
有料17台
詳細は横浜市緑の協会駐車場のご案内(外部サイト)をご覧ください。