前回ブログ「YUI先生より(1/2)」 に引き続き、YUI先生より頂戴したメッセージをご紹介します。YUIファンの方々、そして作品をご所蔵頂いたコレクター様、応援頂いている皆様に目を通して頂きたいブログです(^_-)-☆
本日は、FCAにて個展開催後の感想を寄せて下さいました。
是非、お楽しみ下さいませ。
今回、作品構成に向き合う時間がとても長かったことが、今後の作家活動の姿勢を考えるうえで大きな基軸になりました。イメージをどのように展開し、場面を割り振り、モチーフを吟味し、画面構成するのか、そういった部分をとことん掘り下げること。
一方で、理詰めではなく、一枚の絵としてスッと心に沁みていくような、本来の抒情的部分を損なわない絵創り。そのせめぎ合いが自分の中にあって、模索の段階は苦しくもありましたが、自分の中で出した答えというのがまさに作品そのもの。本個展の出品作品を振り返って見て、そんな当たり前のことに改めて気付いたのでした。
そんな作家の試行錯誤を温かく見守ってくださったのがFCAでした。
作品を形にするまでにFCAと交わしたやりとりでは、忌憚なきご意見をくださってとてもとても勉強になりました。私は、どうやったらこのツワモノFCAをうならすプレゼンができるか?と虎視眈々と準備したものです。やりとりはまさにディベート、でも結果的に殆ど好きなようにやらせてくださった寛容さには、感謝しかありません。
共に展覧会企画を経験した今だからわかるのは、FCAには作家の私には見えない視点があったのです。作品を制作した作家のこれから、作品と出会った鑑賞者のこれからを考えている。だから作家は全精力を持ってして作品に向き合え、と背中を押していただいたような、そんな気持ちになったのです。
そして何より印象的だったのが、本展覧会で出会ったお客様の鑑賞する姿。興味と熱意と愛で溢れていました。展覧会を通して皆様とのご縁を賜ったことはとても光栄なことです。今後もこの場で学んだ多くのことを糧に、作家活動に励みたいと思います。ありがとうございました。
YUI先生、、、
強い作家魂を感じさせつつも、客観的な視点と温かな気持ちが混在するすごく素敵な文章を有難うございました。
1人の作家がFCAという元町の小さなギャラリーで、多くのファンと語り合い、両者が切磋琢磨し、方や作家として方やコレクターとして成長し続ける過程が、今年度2~3月に繰り広げられた訳です。企画展開催まで数年を要したYUI展の濃厚さを改めて実感させられました。
いつの日か、また次の個展を開催できるよう、私共スタッフも精進したいと思います。