皆様に以前よりリポートしておりました「韓国探訪~キム先生に会おう!」遂にお客様をお連れする日がやってまいりました。
2008年9月5日~7日の3日間。
9月5日羽田空港発13:05のアシアナ航空機で総勢20名の韓国の旅が始まったのです。
「韓国探訪~キム先生に会おう!」ツアーレポート
今回のツアーは一般パッケージ旅行とはかなり違う、五感で楽しめる贅沢な文化体験が目的でした。ただお買物したりサウナ・マッサージを体験したり、グルメを楽しんだりするだけの韓国の旅ではありません。
ツアーを通して他国の文化を理解し、その国の美術的・文化的特徴に対して開放的な心を持ち、偏見なしに心の眼を開いてじっくり眺めて、それ自体を楽しむのが今回の韓国ツアーの究極の目的であったのです。
日本から一番近い国、東京から沖縄までの距離より近い距離の国である韓国。しかし長い歴史の中で形成された国柄はその差を空港から感じられるほど個性的です。
その差を乗り越えるにはやはり世界共通の言葉である芸術、その中でも視覚的な刺激を楽しめる美術がうまく使われるのです。
今回のツアーでは美術を通して、ツアーに参加した皆が日本人、韓国人という小さな範囲ではなく、地球人というグローバルな意味としてお互いの手をつなぎ合うことができたと思います。それでは、思い出の3日間をこれから披露させて頂きます。
韓国ツアー初日
初日のメインは韓国宮廷料理で学ぶ韓国食文化体験でした。
韓国料理の特徴は色々な食材と料理方法です。料理の種類も量も多いですが、野菜と魚介類、お肉のバランスが絶妙ですので、いっぱい食べても消化することに苦しさを感じません。多様な料理方法では材料が一番おいしい味を出せる環境がつくられます。
料理の見た目、デザインにこだわって口の幸せと目の幸せを同時に追求する和食とは違い、今回の韓国食文化体験では味はもちろん、「皆で食べる食事の楽しさ」を楽しむことが出来ました。
それだけではなく、お箸とスプーンの置き方、料理の分け方、食べ方、料理に含まれている深い意味など、日本とは違う韓国食文化を体験し、色々なことを学ぶことが出来た貴重な機会になったと思います。
韓国食文化体験「龍水山」
このお店は海外の有名政治家や俳優などが多く通う店で、ソウルだけでも6店舗、ロサンゼルスにも1店舗あります。お料理の内容はまるでデザートのようなスウィートなカボチャのお粥が一番にきます。続いて水キムチ、青豆のゼリー、四色野菜の天婦羅、くらげと野菜の辛し和え、牛肉の野菜包、シンソルロ、チヂミ、開城式焼肉、ラズべリーティー、開城式のお菓子とお餅でした。
種類が沢山出てくると聞いていたので、食べきれるかという不安もあったのですが、一品一品の量が少ないのと、バリエーションの豊かさにより完食できました。
私達日本人が聞きなれないこの「シンソルロ」というお料理は、韓国では人気の鍋で、牛肉、大根、人参、豆腐、白身魚、卵、クルミ、銀杏、松の実、椎茸、を牛肉のスープで煮込んだものです。味はとてもあっさり、椎茸のダシがよくきいていて、日本人が好きな味わいでした。
それだけではなく、お箸とスプーンの置き方、料理の分け方、食べ方、料理に含まれている深い意味など、日本とは違う韓国食文化を体験し、色々なことを学ぶことが出来た貴重な機会になったと思います。
ソウルタワー
そして食後は、ソウルタワーへ。
ソウルを一望できる山頂に立っていて、ソウル市内に入ると見えるソウルの目印です。
夜11時まで入ることのできるタワーは、イルミネーションが施され、最上階まで登ると、ソウルの夜景が一望できます。山は非常に緑が美しく、途中から一般車両は一切入れず、緑を守っています。でも、あの夜景の美しさは実際に見て頂かないと伝わらないですね。
ソウルの夜景は、漢江を中心に発展したソウルの今の姿を見せてくれました。
韓国ツアー2日目
2日目はこのツアーのメインテーマでもある、キム・ソングン先生のアトリエを訪問しました。
キム・ソングン先生のアトリエ訪問
前日見たソウルのまぶしい夜景とはまた違う、
大自然とともに生きて呼吸しているキム・ソングン先生のアトリエで、
ツアーメンバーはやっと先生の清楚な青空の色の秘密を理解することができました。
アトリエに到着すると、なんとアトリエの外壁に先生の作品が未額装の状態で飾られておりました。それらは「セサンバクロ」のシリーズの中でも新しくチャレンジした作品であり、10月の個展、そしてKIAF2008に出展する作品です。
つまり、どこよりも誰よりも早く見せて頂いたのです。
感動です。
アトリエの中には先生の10年前の作品もあり、先生の画家としての歴史を見ることもできました。その他にも使用している画材や筆も見せて頂きました。
そんな中、今度韓国内で放送される先生の特集番組「I LOVE 美術」をオンエアー前にも関わらず、先生の解説付きで見せて頂きました。その番組内では、フジムラコンテンポラリーアートが扱っている作品が何度も登場しました。
また、先生が番組内でもアトリエでも何度も言われていた、
「私の作品は芸術的な作品として楽しむより、お守りのようなものとして楽しんでほしい。今の時代を生きている人達の人生の休憩のような絵でありたい…」
という言葉がとても印象的であり、先生の思想・人柄・そこから生み出される作品、全てを表現している言葉であると感じました。
先生は作品についての説明の中で、
「空は人生を表し、雲は希望を表す。大きな空の中で止まらずに流れている雲、それこそが人生である。そこにそれぞれのストーリー(人生)がある」
とおっしゃっています。
先生の作品を見た時に、見る人一人一人感じることが違います。絵柄はとてもシンプルなのにそのような違いがあるというのは、見る人それぞれが、それぞれの人生を重ね合わせて絵を楽しんでいるのだと気付かされました。
その後は先生を囲んでの食事です。
この日の為に、先生と親族の方々が食べきれないほどの、バーベキュー・プルコギ・キムチ・のり巻・どんぐりの実で作ったこんにゃく…等の数々の韓国料理を用意してくれていました。全て手作りです。
バーベキューは先生自ら焼いて下さいました。
韓国では、食べきれないほどの料理を出すことが最高のおもてなしであり、その手厚いおもてなしを有り難いことに今回頂戴したのです。
今回のアトリエ訪問での先生との交流は過去には経験のないものでした。
どのような国で、どのような環境で、どのような生活をしながら、何を考え、作品を描いているのか…。それを肌で感じることができました。この経験は、参加して頂いたお客様方にしか味わえない特別なものとなったと感じます。
仁寺洞(インサドン)自由観光
朝鮮王朝時代に、王宮に勤める両班たちが住む屋敷が立ち並び、19世紀末に困窮した両班たちが伝来の品を売り払う店を開いたことがきっかけで骨董品街となった場所です。
日本でいう、浅草仲見世のような印象です。歩行者天国となった路地の両側には、古美術店や画廊、お土産屋が立ち並んでいます。
その中、INSA art center という地上6階まであるギャラリーを見て回りました。
ここは、写真を使ったミックスメディアや半立体的なアートなど大胆なものがあり、伝統的な町並みの中、展示作品は前衛的なコンテンポラリーアートです。また、ここは、面白いカフェがあることでもよく知られているエリアだそうです。
明洞(ミョンドン)自由観光
元々は、日本統治時代に「明治町」と呼ばれて、日本人居住者向けに発展を遂げた町です。
今では、日本でいう渋谷のセンター街のような賑わいを持ったソウルの繁華街に当たります。また、観光地としても代表的な場所です。とにかく人の量が尋常ではなく、渋谷でもこんなに人で賑わうことなど無いのではないかと思う程です。
化粧品・洋服・お土産・カフェなどありとあらゆるものがある非常に密集された繁華街です。
特に、女性の方ならば、化粧品の価格の安さやお土産に気持ちを奪われてしまうこと間違いなしです!何というか、ワクワクする場所です。
サムゲタン専門店「土風俗村」
2日目の夜は「土風俗村」という韓国大統領ご用達のサムゲタン専門店で、サムゲタンを食べました。
私達は予約をしていたのですぐ入れましたが、並んで待っている人たちが大勢いました。それだけおいしいお店なのだ、とさらに期待が高まりました。
サムゲタンは若鶏を一匹丸ごと使い、その鶏のお腹の中にもち米、高麗人参、なつめ、にんにく、栗、ぎんなん、鹿角(血液の循環促進)、ファンギ(強壮効果)といった漢方食材を詰めて煮込んだ料理です。
漢方のエキスによる滋養強壮に加え、ビタミンAやコラーゲンを多く含む鶏肉の美容効果も期待できるスープです。韓国では夏のスタミナメニューとして定番で、特に最も暑い時期にあたる3回の「庚の日」に食べる習慣があるもので、日本でいう「土用の丑の日」にうなぎを食べる感覚に似ていますよね。
味つけとしては、鶏本来の味を楽しむために薄い塩味が基本なので、添えられた塩と胡椒で自分好みに味を調節して食べます。
私は、そのままの味でおいしく思えたので何も加えることなくいただきました。煮込んであるため、鶏肉はとても柔らかく、一匹丸まるの形で出されるのですがすぐにスプーンでもほぐれ、軟骨も今まで感じたことのない柔らかい歯ごたえでした。
解体しながら食べていく感じなので、まるで蟹を食べているときのように無口になってしまう瞬間が何度も訪れ、気づいたら全部食べていました。
鶏を一匹食べたのは初めてだったので驚きでしたが、この一品で十分満足できました。
東大門市場
お食事の後は不夜城である東大門市場を直接訪問して、歩き回りながら韓国人のくたびれないパワーと勢いを体験しました。
ソウル市内には四大門といわれる門があります。今では、実際に残っている門は一つしかなく、それが東大門です。
この門の近くに、昔ながらの屋台が連なっています。新しい高層ビルと屋台が入り混じる独特な市場で、韓国では、「南大門市場」と対を成す大きな市場で、夕方から朝方まで屋台が軒を連ねます。
屋台と一口にいっても、食事、偽ブランドを扱うお店が立ち並んでいます。その密集度合は半端ではなく、日本ではあそこまで密集している場所はないだろうと思います。そして、屋台の食堂は値段が出ておらず、交渉して決めるという独特な方法を取っています。
しかし、そこに集まるパワーはすごく、深夜0時を回っても人が絶えることはありませんでした。(ビル内のショッピングブースは朝7時まで営業しているらしいです!)
韓国ツアー3日目(最終日)
ツアー最終日であるこの日は、世界遺産を訪問しました。
世界遺産「昌徳宮(チャンドックン)」
皆さん、昌徳宮は、ご存知でしょうか?
昌徳宮(チャンドックン)は、1405年に、正宮である景福宮(キョンボックン)の離宮として建てられた宮殿です。
文禄・慶長の役ですべての宮殿が焼失しましたが、1615年に第15代王光海君(クァンヘグン)が再建し、景福宮が再建されるまでの約270年間、正宮としての役目を果たしました。朝鮮の宮殿の中で王が最も長く住んだ王宮です。
他の多くの王宮が戦争や火災、あるいは殖民地時代の日本の支配によって本来の姿を多く失っているのに対し、昌徳宮は保存状態がよく李氏朝鮮時代の趣や生活様式を色濃く残しています。
自然との調和のとれた配置が卓越した点から1997年にはユネスコ世界遺産にも登録された王宮です。これから、昌徳宮の中をご説明します。
ここはチマチョゴリを着たガイドさん(日本語あり)が1時間20分かけてじっくり庭園内を案内してくれます。
錦川橋(クムチョンギョ)
1411年に造られ、現在ソウルに残っている最古の石橋です。
橋の手すりには動物が彫られていて、当時、橋の下を流れていた川は、今や影も形もないのです。
仁政門(インジョンムン)・仁政殿(インジョンジョン)
仁政門は王の即位式、臣下の朝礼、外国使臣の接見など国の重要行事が行われた場所です。
仁政殿は昌徳宮の中では最も規模が大きく内部装飾にもその貫禄が感じられました。
宣政殿(ソンジョンジョン)
王が日常の国事を議論したり、学者や官僚が儒教の経典や歴史を勉強したり、儒生たちを集めて試験をしたり、宴を行ったりした公式の執務所でした。
現存する宮殿の中で唯一青い瓦の建物で、太陽の光に照らされてとても美しかったです。
大造殿(テジョジョン)
王と王妃の寝殿であり、王とその家族が生活した中宮殿でもあります。
1917年、火災に遭い1920年に景福宮を移して建てられました。ここで最後の王である純宗が崩御したそうです。
1776年に建てられた2階建ての楼閣で、1階は宮中図書館であり、2階は閲覧室です。
この写真がヨンファンダン、王族の休息空間として使われた場所です。ヨンファンダン前の広場では、王が参席する中で科挙の試験が行われたそうです。
プヨンチ
国王が釣りを楽しんだ池だそうです。
日本でも人気のドラマ「チャングムの誓い」で王様とチャングムが散歩した場所でもあります。緑の色が本当に綺麗で、池の上に浮かぶ松の木がとても幻想的でした。
宮中ながらも彩色を使わずに建てられた民家式建物もあります。昌徳宮には緑も多く、まるで森の中に迷い込んだようで、大変涼しかったです。
約1時間20分の世界遺産ツアーは昌徳宮の広さに驚き、緑の美しさに見とれ、かつて日本の皇族として生まれ、朝鮮王朝最後の皇太子妃となった李方子(まさこ)様が住んでいた場所ということで、日本とも繋がりが深いことを感じさせてくれます。
日本、中国とはまた違う、韓国宮殿の独特な建築スタイルはやはり外国へ来ているという事実を思い起してくれ、短い時間でしたが朝鮮王朝600年の長い歳月を吟味することが出来ました。
ソウルの街中から程近い場所に昌徳宮はあります。皆様も機会がありましたら、是非、直に歴史を感じてみて下さい。
ソルロンタン専門店「里門」
3日目のお昼は、「里門」というお店でソルロンタンを食べました。
このお店はソウルの飲食店許可番号第一号で、100年の伝統を誇るソルロンタン専門店です。
人数が多かったこともあり、奥の座敷に通されたのですが、その途中にキムチを作るところがあったのでその現場も写真におさめてみました。
しばらくするとお兄さんがキムチを作り始めたので、観察していたら、なんと作り途中のキムチをくれました!!食べてみるとまだ酸味があり、後から辛味がくる感じでしたが、辛いものが苦手な私ですが得した気分になりました。
本題のソルロンタンは、牛の肉、骨、内臓、頭を大釜でじっくりと煮込んだスープに牛肉、ご飯、そうめんのような麺が入っているものです。牛一頭分の栄養が丸ごと入った滋養食としても親しまれており、韓国料理では珍しく真っ白で辛くないのが特徴です。
牛肉の臭みを出さず、旨みだけ残すためには、たっぷりの時間と手間が必要だといわれています。少しでも手を抜くと、すぐに臭みが出てしまう繊細なスープで、家庭ではなかなか作りにくいため、韓国でも専門店で食べる料理というイメージがあるそうです。
かなり食べまくりの3日間のようですが、お肉は煮込んでありますし、キムチをはじめ野菜料理が多いので、ヘルシーで健康にいい食事ができました。
近くにありながら全く異なる食文化を持つ韓国。皆さんも韓国に行かれる際は参考にしてみてください。
帰国、羽田空港にて解散
今回の韓国ツアーは3日間という短くてハードな日程でしたが、メンバーの皆さんが思い切り楽しんでいただいたのは美術という純粋な共通の話題があったからのではないかと思います。
韓国と日本、文化・言語・思考方式などが似ているところもあり、まったく違うところも少なくない不思議な両国ですが、その韓国と日本が美術という求心点のなかで一つになるのを体験、新しい可能性を確認しました。
これからはもっと自分の仕事にプライドをもち、美術を愛していらっしゃる日韓の皆さんに役に立てるように精一杯頑張りたいと思います。
それでは、お客様からいただいたお客様目線のレポートもお楽しみください!
「韓国探訪~キム先生に会おう!」お客様目線レポート
今回ツアーに参加いただいた4名のお客様より、レポートを頂戴したのでご紹介いたします!
お客様目線レポート①:内藤様(静岡県)
近くて遠かった国
羽田から2時間半の空の旅を終えて降り立った金浦空港で目にしたのは、サブマシンガンを肩に下げた警備員の姿でした。
現地ガイドさんの話でも韓国には兵役があり、休戦中ではあるものの戦時国家だということです。
もてなしの国
今回のツアーの目的であるキムソングン先生のアトリエは、ソウルから車で1時間半ほど建設ラッシュの高層マンション群を抜け、清流も清々しい小川の畔にありました。
我々を出迎えてくださったキムソングン先生のアトリエの外壁には、剥き出しの原画が壁一面に掛けられており、また盛りだくさんの料理が用意されていました。
韓国風のBBQはキムソングン先生自ら大きな肉を焼いてくださり、原画はそのままに美味しい香りと煙が辺りを覆いつくしました。キムソングン先生の朴訥とした人柄と、普段見られている風景(青い空・白い雲・豊かな緑)に触れることで、“セサンバクロ”に魅かれる“何か”が分かった気がしました。
アトリエでは「セサンバクロ」に登場するブランコの原型!?を発見してきました。
旧きと新しきが織り成す国
ソウル近郊に見る高層ビル群、繁華街にところ狭しと立ち並ぶコスメショップ、Nソウルタワーなど近代的(繁栄)な風景と、キムソングン先生のアトリエで見た自然や露天商など懐古的な風景が共存していて活気に溢れています。
東大門市場など正にその代表例だと思います。深夜でも絶えない人の賑わいに、音楽に光の渦。洋服屋が普通に営業していて家族連れが歩いている風景はちょっと独特です。
キムソングン先生の作品にある椅子や置かれた筆には、一休みできる場所=ひと時の安らぎといった想いが込められているそうです。活気が溢れている一方、学歴社会での不安や精神的疲労、早い時間の流れに生きている国や人々(我々日本人も同様ですが)に合っているなぁと思います。
日本へ帰国
仁寺洞は陶磁器店やギャラーなどが立ち並ぶソウルの文化の街だそうです。
ビルひとつが丸々ギャラリーだったりするものも多く見受けられました。どこもホント気軽に立ち寄れる雰囲気は日本とはちょっと違うなぁと思います。伝統的なものから前衛的なものまで渾然一体となって街に溶け込んでいました。
今回のツアーでは、韓国の文化と食文化に大いに触れ、楽しく充実した3日間でした。素敵な旅の仲間達と初企画(いきなり海外!)で大変だったでしょうスタッフの皆さんに感謝を!
“カムサハムニダ”
次の機会を楽しみにしつつ。
お客様目線レポート②:高嶋様(香川県)
お2人目は、スタッフの金子とは12年の付き合いになる香川の高嶋様。横浜マリノスの大ファンで四国香川から、この横浜元町まで度々訪ねてくれる楽しい方です。
ドキドキ!ワクワク!の海外旅行
海外旅行に行ったことのない私は、まずパスポートを取得することから始まり、大好きなスヌーピーのかわいいスーツケースを購入。後は、旅行を待つばかり…。
当日は、羽田空港で待ち合わせ。初対面の人たちばかりだから少し不安もあったけど、笑顔いっぱいの人たちばかりで楽しい旅の予感。
夜は韓定食宮廷料理を堪能。おいしい料理が次から次へと出てきて、いつものごとく?少食の私は途中でもう食べられません状態でした。用意された部屋が壁全面に韓紙で覆われた素敵なお部屋でした。日本の和紙のようで落ち着いた雰囲気を醸し出していました。特別な人しか使わないとか。感謝です(カムサハムニダ)
「もう動けない」と思いきや南山にある夜のソウルタワーへバス移動。
バスを降りて、運動がてらかなりきつい坂を上って広場に。展望台に上がると「カップルしかいないじゃん」って感じでしたが、タワーからみる漢江の夜景は最高に綺麗でした。
キム・ソングン先生と対面
今日はキム・ソングン先生との初顔合わせ。なんと私は、本物のキム先生の作品を見る前に作品購入。パソコン画面で決めたんです。
しかし実物の作品は、自宅の私の部屋で大好きな7人の小人達に囲まれて輝いてます。こんなに素敵な作品を描く画家さんって…!?
先生は大自然に囲まれて過ごされているため、穏やかで優しい人柄はすぐに伝わりました。
言葉は通じないけど、自宅に飾る先生の作品を携帯のカメラで撮影した写真を見せると、すごく嬉しそうな笑顔を返してくれました。
重要!明洞での出来事!
名残惜しい気持ちでいっぱいでしたが、キム先生に別れを告げてバスは出発。途中渋滞につかまり、少ない時間を使って明洞観光へ。
「難しい買い物をされる方は通訳つけます。必要な方は?」って私だけ?
韓流ドラマにはまっている私はドラマの中でよく見るクマのぬいぐるみがどうしても欲しくて、ネットで探したけど見つからず、やむなく「火の鳥」というドラマから写真を撮り持参。
通訳のチェさんが知ってて良かった~!名前は知らないけど韓国では有名です…と。ミーハーな私は、そんなお願い事をしながらも、目の前を通る韓国有名デザイナー「アンドレキム」と遭遇。咄嗟にぱちり!
このツアーの仲間は誰も知らない様子の中、一人で興奮の写真撮影となりました。またそんな刻々と残り少なくなる自由時間の中、「海苔海苔天国」という明洞の韓国海苔屋でどうしても買い物がしたく、ダッシュ!!
結局、一番欲しいクマのぬいぐるみはチェさん一人で買いに行ってもらい、私は海苔を…。
そのお店は人気店なのか、バラバラに見ていた私達を一斉に椅子に座らせ、デモンストレーション開始。韓国海苔の試食は何枚したのかな?
不思議と海苔屋で合流した仲間とホテルへ。本当に慌しい一日でした。
ホテルでは、別行動で買い物してくれたチェさんが無事にクマちゃんGET!名前は「WISHWING」と判明。翼のあるクマちゃんで、本当にかわいい。しかもお店に1つしか残ってなかったそう…。おかげで、クマちゃんはうちの子になりました。チェさんありがとう。
夜は地下鉄にも乗れたし、親戚にたのまれていたチャミスルも買えたし!
とりとめのない話になりましたが、本当に楽しい旅を有難う。この旅行を企画してくれた藤村社長をはじめスタッフの皆さん、そしてチェさんに感謝します。
参加された皆さんもいい方達ばかりで、とても思い出深い旅行になりました。
また、第2弾がある時は是非参加させて下さい。本当に有難うございました!
お客様目線レポート③:田口様(神奈川県)
3人目はフジムラコンテンポラリーアートのご近所さん…田口様。愛犬家の多い元町にある当ギャラリーには、田口様の愛犬「セサミ&ソルト」もご来店いただいています。
キム・ソングン先生アトリエ訪問
今回のツアーは観光・食事・ショッピングなど盛りだくさんの内容でとても楽しみにしていました。その中でもキム・ソングン先生のアトリエ訪問は期待していました。
先生のアトリエは、澄んだ川とリスがいる白樺や桜の木々の中にありました。バスから降りて来る私達を笑顔で迎えてくれた先生に人柄の良さを感じました。
先生は私達の為にバーべキューやプルコギ、海苔巻き、キムチなどの食べきれないほどのお料理を準備し、私達一人一人と作品についてのお話をしてくれました。
私が、仕事から疲れて帰って玄関にある先生の作品を見ると癒された気分になるのは、そんな先生が描いているからなのかもしれません。
アトリエを散策していると、作品の一部に紛れ込んだ錯覚におちいり、心穏やかな気分になり、まさに先生の作品そのものだと思いました。
私がキム・ソングン先生の作品に惹かれる理由のひとつとして「空」があります。
空色ってこんなにさまざまな色があるんだという事を改めて感じさせてくれたのです。アトリエでは先生の10年間分の作品を拝見し、そのうちの1枚を自分で所有していると思うと嬉しくなりました。
美味しいお気に入り、韓国での食事
今回のツアーのもうひとつの楽しみは食事でした。
日頃お酒大好きの私としては、韓国料理とビールの組み合わせが気に入っています。1日目は韓定食、2日目はサムゲタン、3日目はソルロンタンと、コラーゲン豊富で翌日はお肌ツルツル…
韓国料理というと「辛い」というイメージが強くありましたが、今回の食事はそんな事もなく毎回美味しく頂きました。キムチはどこに行ってもあり(飛行機の行き帰りまで…)また味もそれぞれで楽しめました。
今回のツアーは3日間という短い期間でしたが、ギュッと凝縮された内容の濃い旅でした。キム先生という共通点を持っていなかったら巡り会えなかったかもしれない出会いがあり、とても楽しかったです。
もしまたこのような企画があれば是非参加したいと思ってます。
お客様目線レポート④:渡辺様
お客様目線レポート最後は、世界各国、実に様々な芸術品を数多くコレクションされている渡辺様です!
1日目
羽田国際線ターミナル内で通行の邪魔になると注意を受け、シートベルト着用のランプが点灯中に席を立ち、客室乗務員に注意されながら、我々ツアー一行を乗せた飛行機は無事にキムポ国際空港に着陸しました。かと思いきや、入国審査を通過した後、忘れ物を思い出し、入国審査をこれから受けるスタッフが取りに戻るなどの次から次への小さなハプニング続きの中、ツアーはスタートしたのです。
バスに乗り込み、最初の目的地である免税店に移動し、買い物を楽しむ女性陣!それを見ている場違いな?男性陣、初めて免税店に入ったが購入するものが無かった私。
その後、明洞(ミョンドン)にあるロイヤルホテルにチェックイン後、一休みをした後、大韓民国最初の食事先へと移動をし、韓定食宮廷料理を堪能しながら自己紹介を行ったのでした。
そして、本日最後の観光ポイントであるソウルタワーに向かい、
海抜360mからソウル市内の夜景を楽しんだのでした。
一行を乗せてきたバスはソウルタワーまで送り届けた後、帰途についているためにソウルタワーからロイヤルホテルまでは、タクシーに分乗して帰りました。
2日目
2日目は、このツアーのメインイベントでもあるキム・ソングン先生のアトリエへと向かうのですが、
途中にソウルオリンピックのメイン会場の側を通過しました。
キム・ソングン先生のアトリエは川風が気持ちよく流れる岸辺に立っており、ロケーションは素晴らしい場所に在り、先生や奥様が我々ツアー一行を心から歓迎して下さいました。
極めつけは奥様の手料理や、キム先生自ら焼く韓国スタイルの焼肉。非常に美味しく、気持ちの大変込もったものでした。
先生の人柄やロケーションの素晴らしさもあり、予定の時間を大幅に過ぎての帰路となり、この後のスケジュールに支障が出ましたが楽しい時間でした。
高速では渋滞に巻き込まれましたが、何とかホテルへ。その後、ミョンドンを自由観光しましたが、話には聞いていた通り、「アメ横+竹下通り+渋谷」などが混ざった地区でした。
そして、2日目の夕食はサムゲンタンを頂きましたが、あんなに骨があるとは思ってもなく、新たな経験でした。
その後、東大門市場を見学しましたが、イミテーション品を熱心に勉強するスタッフなどがおり、地下鉄の終電時間を過ぎた頃、タクシーに分乗してホテルに帰り、長かった2日目が終わりました。
3日目
最終日はユネスコ世界文化遺産のチャンドックンを日本語のガイドさんについて見学しましたが、普段歩きなれていない人はつらいかもしれませんが、それでも見学をするべき場所でありました。
その後、ソウルでの最後の食事を食べ昨日行けなかったインサドンのギャラリー街を見て回りました。芸術に対する慣用で且つ斬新な点、そしてギャラリー街を作れる程の熱いエネルギー、ソウルの人たちが羨ましく感じました。
キムポ国際空港より帰路に着いたわけですが、日本に近づくほど雲が厚みを増し、機上からカミナリを初めて見ることができたりと、非常に濃いそして暑い3日間のツアーも終了となってしまいました。
最後になりましたが、このツアーを企画して下さいましたフジムラコンテンポラリーアートの皆様ありがとう御座いました。