フジムラコンテンポラリーアート日本独占契約作家のキム・ソングン画伯による「セサンバクロ~日常の向こうへ~」シリーズを、このたび青森県立美術館にて展示公開いたしました。
青森県立美術館
地方美術館の中でも、大変大きな規模で、緑の生い茂る森の中に白亜の建物が輝きを放っています。
館は、外観内観ともに純白に統一され、作品と共に自然の緑が美しく映る自然と共生した空間設計です。照明も落ち着き、壁面を大きく取った館内は、かなり大きな作品も展示できるよう設計されています。
キム・ソングン先生の作品も、このサイズの壁面に展示したのは初めてでした。
写真ではお伝えしきれない空間であったことが残念です。
この数週間は、すっかり秋の空となり、肉眼ではこのキムのような青空は見えなくなりました。
しかし、空・雲・ブランコ・木の緑…このモチーフは住む世界や環境を越えて、たくさんの人々の心を癒すようです。
青森県立美術館の代表的コレクション
この機会に青森県立美術館の代表的なコレクションについてお知らせします。
最も有名なコレクションは、マルク・シャガール、棟方志功、奈良美智です。
特に、20世紀を代表する画家の一人、マルク・シャガール(1887-1985)によるバレエ《アレコ》の背景画は圧倒的な迫力で、見る者の心に余裕すら与えてくれません。それほどまでに素晴らしい作品なのです。
それは、1942年、亡命先のアメリカで制作された巨大な作品で、青森県は全4幕からなるバレエの背景画のうち、3点を収蔵しています(1点はアメリカフィラデルフィア美術館収蔵)。
1点の大きさは縦が9メートル、横は15メートル。
舞台の背景画ということもあり、額装はもちろんなく、生地をそのまま吊るしてあるため、生地の継ぎ目さえも確認することが可能です。
そんな大きな作品にも関わらず、シャガールの筆は生き生きと「愛と熱い情熱」を乗せ、勢いよく走っています。まさに青森県立美術館はその収蔵作品を飾るがために、この規模の美術館を設計したのでしょう。
皆さんも一度機会を作って、時代に翻弄された人生を歩んだシャガールの作品に触れてみてはいかがでしょうか?フジムラコンテンポラリーアートお勧め作品!圧巻です。