遂に、開幕したフジムラコンテンポラリーアート初の企画展『TRICK ART~吉野公賀の世界展』。3連休をスタートとした為、多くのお客様の来店が予定されています!
「フジムラさんのところも、トリックアート扱うのね~!」
「吉野公賀先生のトリックアートって、どんな感じなのかしら?」
次々に寄せられる質問などは、やはり過去に開催していないイベントならではです。では、貴重な作品と企画についてのご紹介をしていきましょう。
一般的にトリックアートというと、トリックアートミュージアムで体験する写真のような絵画だったり、平面であるはずの絵画が妙に立体的でその画面の中に自分が入り込んで写真撮影すると、ユニークな撮影が出来たり…。一言で言うと、「錯覚」「騙し絵」が、的確かもしれません。
正直、子供の楽しい娯楽、または旅先でちょっと覗くプチ美術館…のようなアートでも難しくない存在。日本では、そう実感している方が大半のようです。
実は、海外での認識の違いに我々スタッフでさえも、今回は驚いた程です。それは、とてもとても歴史が長いからなのです。
古くは紀元前5世紀までさかのぼります。当時の舞台装置で明暗法を駆使し、背景空間が遠近法的に広がっているかのような効果をみせた…というものです。アテネの「影の画家」として知られていた『アポロドロス』が手がけたのだそうです。
私達は、この企画展を開催するにあたり、事前に吉野公賀画伯と打ち合わせを行っております。その際に、質問したことが以下の内容です。
Q.『TRICK ART』についてどう思いますか?
A.今の時代に「トリックアート」というものを求められ、とても悩みました。何故なら私の作品は、元々トリッキーだと思っていたからです。
昔から「ありそうでない世界(風景)」をコンセプトに絵を描いてきました。今回の企画のおかげで、表現がより鋭くなったと感じますので、個人的には成長を感じられることができて、本当に良かったと思っています。
このような会話がなされていました。尚、今回のブログに掲載した作品「未来」(画面中央付近)は、作品内に、人間の横顔が5箇所描かれています。さて、あなたは分かりますか???