ベトナム旅行記 by EIKI様

フジムラコンテンポラリーアートの海外ツアー、ベトナムレポートは、どんどん続くよ~♪どこまでも♪
 
本日は、フジムラコンテンポラリーアートの文筆家EIKIさんにレポートして頂きます。猛烈な読書家のEIKIさんならでは…多彩な表現で、また的確な表現で、ツアーの行程を順序良く認めて下さっています。我々、表現力抜群のEIKIさんに、毎度甘えてばかり。レポートは必ず提出頂いています。だって上手なんだもの…(@。@”)是非お楽しみ下さい。
 


 
11/30朝5時に目覚め、朝食後、京急で乗り継ぎなしで成田へ。

品川までの車窓から見える朝焼けがきれいだった。押上から先の京成線を使うのは初めてだが、青砥手前で見えた雪が朝焼けで染まった富士山はこの旅の祝福してくれているようだった。

 

8時に集合しチェックインカウンターへ。事前にベトナム旅行は、「今人気だ!」と聞いてはいたが、搭乗券の引き換えを待つ人のすごいこと。1時間もかかってようやくチケットを手に出国ゲートへ、免税店を見て回る時間もなく飛行機へ搭乗。今回は窓際の席になったので景色も楽しめそうで成田を後にベトナムへ!!!!!

 

途中、富士山を旋回し淡路島・明石大橋等の日本の景色を眺めながら、最初に出されたおつまみを食べ洋食スタイルの機内食を食べ終わると、窓のカバーを閉めるようにアナウンスがあり一休み、あまり寝られず結局カバーを開けて窓の外を見ていると、やがて雲海が切れて中国大陸が見える。どこまでも続く川が見え大陸の広さを実感する。日本のように家は点在していないし道路も見ない。道路かと思えは山肌を水が流れた後のようだ。しかし、香港近くまで来ると道路や家がどんどん増えてくる。3年前はあの先を歩いたかと思うと不思議な感慨が湧いてきた。

 

ベトナムに入り、ハノイに近づくと田んぼと赤い屋根の家が目立って増えてきた。日本とおなじで刈取りの後とみえるが田んぼは水を張ったままのようだ。予定通りハノイ到着、出国もスムーズに済んだが荷物が出てくるのに1時間待ち、ガイドのクオンさんと合流しバスでハノイ市内へ。

 

途中荷物が出てのないのは日常茶飯事で、酷いときには2時間待ちの時もあるという。南国のゆっくりした対応なのか飛行場が古いからは分からないが、今現在の空港の隣に新しい空港を日本のODAで建設中との説明があった。日本人とベトナム国交40周年の話もありベトナムが身近に感じられた。

 

 

ホテルへチェックインしてあまり休む間もなく水上人形劇見学へ。

 

水上人形劇 入口

水上人形劇 入口

 

水を張った劇場でベトナムの故事や田植え風景を人形劇で見せてくれる。圧巻なのは火を噴く龍、ドライアイスによる効果、どのように操っているか定かではないが、棒の先に人形を取り付けて手が動くような仕掛けがあり幕の後ろから操っていると思われる。

 

実際に使用される人形

実際に使用される人形

 

人形劇を堪能し夕食へ、結構、現地嗜好の食べ物をチョイスしてくれるツアーなので夕食が楽しみだ。バスが到着した目の前の店が目的の場所かと思えば、道を入ってちょっと入ったところが目的地でさすがによく選んでいるなと感心し、店の中へ。

チキンのフォーから始まりパパイヤの炒めもの等を食す。あまり癖もなく皆、満足げに飲み物と一緒に料理を堪能した。

 

ここで1日目終了、マッサージとホテル組に分かれ、僕はホテルへ。2時間の時差があり、すでに日本なら22時過ぎ。明日は現地時間3時に目が覚めそうだと冗談を言いながら就寝する。

 

日航ハノイ(ホテル室内)

日航ハノイ(ホテル室内)

 

2日目はやはり現地時間3時に同室の方とともに起床。コーヒーとお茶を楽しんで再度寝なおす。6時にバイキング形式の朝食を食べて、散歩へ。

 

広い公園は現地人はフリーで入れるが観光客は料金を請求されたのでスルーし、隣の池の周りを散策、朝から路地横で肉や野菜を切りフォーを食べている人等を見る。池のほとりで発声練習をする人、大音量でダンスする人を見て近くのハノイ駅へ。道を横断する際は昨日ガイドさんに聞いた通り、ゆっくり歩くと車やバイクがよけてくれる。間違っても走って渡ってはならないそうだ。走ると車やバイクが避けきれずに当たりやすくなるそうだ。歩いてみて実感した(u. u”)

 

最高4人乗りのバイクzzz

最高4人乗りのバイクzzz

 

この国はバイクの親子4人乗りまでは違法ではないそうだ。子供を運転士の前と後部座席と運転士の間にはさんで乗ればいいのだがちょっとしたサーカスを見ているようでもある。朝が早いため4人乗りは見えないが、日曜だといゆうのに、もう人がバイクで行きかっている。

 

道端の店はすでに開け始めていたが靴屋が多い。歩道で朝食等を売っている人がおり、歩きにくい。まだまだ発展途上といった感じである。ハノイ駅に着いたが何もない、ちょうど出発する列車を見送りホテルへもどる。通りは多いが裏路地がない。道端が商店となっており歩きづらい町だと感じた。

 

ベトナムで出会ったワンちゃん

ベトナムで出会ったワンちゃん

 

今日の市内観光はホーチミン廟から。到着前から人の列が見える。1時間以上待ちそうだとガイドさんが言っているため、バスを降りるのをためらう気配が、それでも、「今でしょう!!」の一言を言った人のおかげでバスを降りて見学へ(笑)

 

ホーチミン廟にて

ホーチミン廟にて

 

1時間も待たずに廟の前に…。軍事パレードが出来る広場の前には国会議事堂等の施設が見える。この広場はホーチミンがフランスから独立を宣言した場所で、廟の立っている辺りがまさに宣言をした場所とのことである。

 

ベトナム建国の父 眠る

ベトナム建国の父 眠る

 

廟の中は外と違ってかなり寒い、まるで眠っているような遺骸を一周。遺骸の四隅を守る衛士は寒い中、身動きもせず守っており、名誉な事だが大変な仕事だと思われる。

ホーチミン廟の上の文字はルビー、中の文字は純金製。遺骸は焼いてベトナムの野や海に散骨して欲しいとの本人の意思はどうなるのか、英雄は死しても大変なんだ。

 

廟の裏手の一柱寺へ移動。ハスの花をイメージした建物で元の建物はフランス統治時代に破壊され現在の物は再建されたものだそうだ。ただし残念なことにシンボルの一柱が石でなくコンクリートになってしまったいる。寺自体は2m四方の小さいもので、急な階段を上って中をのぞくと中には千手観音が収められていた。

この寺は、跡継ぎに恵まれなかった王様が夢枕に立った観音様のお告げに従って子宝を授かったことから寄進された寺で、今でも子宝を授かろうと現地の人が訪れているらしい。

 

この後、真武観へ移動。着くと中で演武の稽古の最中で同じ道着を着て剣を持った人が練習にいそしんでいる。中に入ると大きな木があり、「何の木か?」ガイドさんに訊ねられるが、私も含め皆目見当がつかない。実はこの木「マンゴーの木」だという、6月頃に今でも実をつけるらしい。

ここは、東西南北の要所を守るために建てられた内の1つだが、今はここしか残されていないとのこと。中には漢字が多く見受けられ、中国の影響下で建てられた建物で、中には漢文で左右対になる額が、多数残されている。今は漢字をまったく教えていないそうだがここに中国の文化を感じた。

 

シルクの土産物屋を経由して、文廟へ。文廟は孔子とその四大弟子を祭った所だという。場所に似合わず、入口から白いアオザイを来た若い女性が沢山いた。大学卒業の記念撮影を行っている。手に花を持った子や四角い学生帽をかぶった子など百花繚乱で記念撮影にいそしんでいた。ただ、狭いところに溢れかえって歩きにくい。

 

門をくぐると亀の上に文字を刻んだ石碑が10体ほど見える、両サイドに20体ほどの石碑があり、いずれも文廟に参って官僚となった人の名を刻んだものだそうだ。石碑の乗っている亀の頭をなでて先人にあやかろうとする人が多く、亀の頭がみえなくなっているものもあり今は触らないように見張りのボランティアがいるそうだ。文廟の奥には孔子と四大弟子の像が鎮座しており、その右手奥に太鼓が3つ、左手奥に金の亀(鼈だと思われるが)1メートルを超す大物だが、なんで純金の亀がいるのか由来は聞きそびれた。

 

文廟を後に昼食に向かおうとしたが、紙を広げると花かご・船・一柱寺が起き上がる細工に目を留め、皆で買い物。

昼食は牛肉のフォーから始まるベトナム料理のコース。食べ終わって店を出る際に生春巻きを食する人を見て、まだ生春巻きだけは食べていないな~と思う。

 

庶民的ではないお食事…

庶民的ではないお食事…

 

本当は屋台も挑戦したかった!

本当は屋台も挑戦したかった!

 

博物館からホアンキエム湖へ。ここで1メートル以上ある鼈のはく製に出合う。もう1匹湖の中にいるというが、顔をみせてはくれなかった。湖中央の亀寺の上には自由の女神の小さいレプリカがあったというのだが、独立した記念に破壊されたそうだ。統治者が変わるたびに旧世代で目立つ物は破壊されるものなのか?

 

それから、ハノイ旧市を散策して、切り紙細工の店に皆目を留める。おみやげを買い足りなかったか…また紙細工を買い求める。よく見るとギャラリーの文字が!!!店の奥には、今のベトナムを切りとった風景や様々な絵画が所せましと並んでいる。ここで、驚きの事態が!!!!!

『社長が絵を買い求めたのである。』旅行中に絵を買ったの見たのは始めてだ。

 

2日目の観光も終了し、ホテルで一休みして夕食へ。ここでは揚げ春巻き他を食すベトナム料理が続くが、ここでのご飯は竹筒に入って提供される。かなり使い込まれているが、ほのかに竹の香りがただよう。食後は、明日の出発は7時ということで、皆ホテルへ戻る。

 

最終日、もっとも楽しみにしていたハロン湾クルーズの日だ。7時にホテルを出発し、家族で焼き物を作るバッチャン村へ。

早すぎたのか、作業する人も、焼き物を売る人もいない。バッチャン焼きは赤い色のトンボモチーフが有名ということで、緑の竹と赤トンボがが印象的だった。この村ではもう1軒店をみる。1軒は旅行会社お勧めで、もう1軒はガイドさんお勧めの店だという。

陶板に好きな絵を描いてくれるサービスもあり、犬の絵を作画しているところを見学した。この店ではドラえもんのパクリ陶人形と、向かいの店にはまつ毛パッチリピカチュウが…。日本のアニメの浸透と、影響力を見せつけられる。

 

買い物を済ませ、3時間かけハロン湾へ。「タロン」は昇竜で、「ハロン」は降龍だと聞く。いきなり山並みが見え…そこがハロン湾だった。

 

ハロン湾の奇岩と…

ハロン湾の奇岩と…

 

貸し切りの船に乗ってランチを食べながらのクルーズ。船に物売りの小舟が接舷し、果物や海産物を売りつける。シャコとカキを社長が買い求めご馳走してくれる。出てきたシャコは全長20センチはある大物で海の豊かさを感じた。水墨画から出てきたような島を船の上から眺め、海鮮ランチを堪能する。ハロン湾の象徴の夫婦岩を船で回り、鍾乳洞のある島へ。

 

鍾乳洞内にて

鍾乳洞内にて

 

短い鍾乳洞だったが島の中で地上に通じる穴があることから、からっとして日本のような鍾乳洞のジメジメ感はなかった。洞内の奇岩の見立てをガイドさんに聞きながら15分も歩くとまた地上へ。この旅もこれが最後の観光だ。

 

弾けたおじさんとおばさん!?

弾けたおじさんとおばさん!?

 

また3時間かけてハノイへ戻る。旅の〆はベトナム料理等のバイキング。ここでやっと生春巻きを食べた。最後なので豚足とレバーらしきものがのったフォー食す。付け合せに勧められた香草が苦く、ここでついに現地のもので食べづらいと思うものに出会った。

 

食事の後は空港へ。楽しかった3泊4日の旅行が終わった。旅の最後に「次はどこいいですか?」と聞かれ、今度の旅行はアンコールワットが見たいと思った。
 


 
EIKIさん、次回のツアーの行き先までレポートにしたためて下さって、有難うございます(Y。Y・)相変わらず、ものすごく流れあるレポートで読み応え抜群です。写真は、頂戴したレポートに合わせつつも、過去のレポートでご紹介できていなかったお写真を掲載したく、時々ストーリーから外れたものもあり…。笑いながらご覧頂ければとも思っております。しかし、これを読めば、まだ旅したことのないベトナムハノイを、とても実感できる内容ですね。

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