キムソングン画伯の、今のスタイルが確立されるまでを前回のブログではご紹介しました。作家の人生の中に起きる様々な出来事が、その作家の作風を作り上げていきます。それは、絵を描かない人生を送る我々も、日々の刺激や出来事から、物のいろはを学び、次に役立て、しいては性格や仕事の捉えかた、こなし方まで影響を与えていきます。
キムソングン画伯は、今のスタイルが完成した後、韓国国内でも大きく評価を得ていきます。今や、国を代表するアーティスト。国境を越え、日本やフランスを始めとした様々な国でも活躍の場を広げていきます。
私共フジムラコンテンポラリーアートも、ご縁があり、今、こうしてキムソングン画伯とのお付き合いが7年。早いものです…その間に2回の来日。プラスこちらからお客様とツアーでお邪魔すること2回。いつも明るく、優しい笑顔で、お客様を包み込んで下さいます。
当然、その度、最新作を発表。新しいものへの欲求とチャレンジ精神の高さを感じずにはいられません。
今日は、その原点となった、『セサンバクロ』シリーズの作品に向けて頂戴した画伯の言葉をご紹介致します。
私のシリーズ作品のタイトルは、セサンバクロ(日常の向こうへ)。
私の作品の中の一番大きな主題は、「空」と「雲」である。それぞれの作品ごとで表現したい内容(意味)により、異なる素材を使ったりするが、相変わらず変わらないのは、「空」と「雲」である。
日常の疲れや人生の退屈さの中でも変わらない、綺麗で純粋なそのままの空に近づきたいし…無心で流れている雲で、複雑な世事から一歩離れて眺める余裕と豊かさを表現したいと思う。
KIM SUNG GEUN(キム・ソングン)
キムソングン画伯とは…
まずは、10話に渡り、セサンバクロシリーズの物語をご覧頂き、有難うございました。本日は、セサンバクロシリーズの物語となった作品達が、生まれるまでの事を、少しご...