フジムラコンテンポラリーアートでは、ロックミュージシャンとしても有名なFAIR WARNING(フェア・ウォーニング)の中心的人物であるウレ・リトゲン氏と日本独占契約を交わし、今年1月に「ウレ・リトゲン新作版画展」を開催しました。
私共が予想していた以上にファンの方々にご来場していただきました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。ご来場、誠にありがとうございました。
私達スタッフはロックの世界に詳しくなかっただけに、皆様にFAIR WARNINGやウレ・リトゲン氏についてお話を聞かせてもらい、情報誌からは知ることのできないエピソードの数々を知り、楽しい上に新しい発見のできる特別な一時となりました(勉強にもなりました!)。
その際に大変多くの方からお問い合わせいただきましたのが、ウレ・リトゲン氏自身の来場についてでした。
なんと、この夢のような話が実現!
皆様待望の『ウレ・リトゲン 新作絵画発表&初来場展』を開催することが決まりました!
「ウレ・リトゲン 新作絵画発表&初来場展」を開催
そこで、ウレ・リトゲン氏について詳しく御存じない方もいらっしゃるかと思いますので、少しご紹介させていただきたいと思います。
「ウレ・リトゲン」とは?
ウレ・リトゲン氏が所属するFAIR WARNING(フェア・ウォーニング)は、初めて世界で認められたジャーマン・メタルの祖「スコーピオンズ」の魂を受け継ぐドイツらしいバンドです。
1984年から創刊している日本初のへヴィメタル専門誌「BURRN!」で93年にブライテスト・ホープ第1位に輝き注目を集め、また、95年に発売されたセカンドアルバム「RAIN MAKER」は約14万枚の売上を記録し、日本ゴールドディスクも獲得しています。
当時はあちらこちらでかなり彼らの曲を耳にすることが出来たと言われています。
説明を読んでも思い出せない…しかし、その曲を聴けば「あ~知ってる!知ってる!」という方が多いのも事実です。
このバンドでウレ・リトゲン氏はベースを担当しています。
メロディーの美しさにとことんこだわり抜く音楽への姿勢は絵に対しても同じです。
音楽では表現できない世界を絵で表現しています。
そのウレ・リトゲン氏が影響を受けたのがレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなどのヨーロッパの巨匠をはじめ、北斎やジョージ・ルーカスと多岐に渡っています。
そのため、ウレ・リトゲン作品はヨ―ロッパの風景画としても楽しめ、まるで映画のワンシーンのような壮大な世界観も持ち、見る者すべてをどんどん引き込んでいく魅力的な“何か”を持っています。
「ウレ・リトゲン 新作絵画発表&初来場展」について
今回の『ウレ・リトゲン 新作絵画発表&初来場展』では、前回出された5作品をはじめ新作が登場します!
絵画展のために来場するのは初めてなだけにウレ・リトゲン画伯自身、想い入れのある作品を出してくれることになりました。
発売日に買いに走ったFAIR WARNINGのデビュー・アルバムに衝撃を受け、以降FAIR WARNINGの音楽を愛聴し、ZENOやELECTRIC SUNのCDを買い漁った僕は、今から既に緊張しております(笑)。
イベント当日は既に発表されている作品の展示はもちろん、ウレ・リトゲン画伯からの特別なプレゼントと言える、本邦初公開作品を含む複数の作品を一挙に公開しますが、その中でも一番大好きな作品は「Ocean Of Rebirth」。
この作品についてウレ・リトゲン画伯は、このようにコメントしてくれました。
僕のほかの作品にもたくさん見られるように、この作品では船を人間の魂として描いている。人間の魂は輪廻転生という港を様々な宇宙の力やカルマに揺られながら旅を続ける存在なんだ。
この気が遠くなるような旅の途中には穏やかで平和な時代もあれば、乱気流やひどい天候に見舞われる事もあるだろう。「Ocean Of Rebirth」はそんな変わりゆく状況を象徴している。
僕にはその一方でこの船がFAIR WARNING、またウレ・リトゲン画伯自身を表している様にも見えます。
Ocean Of Rebirthは直訳すれば「再生の海」。
船は再結成を果たしたFAIR WARNINGが再び音楽という大海原へと旅に出る姿であり、その先端には行き先を見据えているウレ・リトゲンがいる…といった感じでしょうか。
激しい波はFAIR WARNINGのビート、色彩の美しさはメロディ、広がる宇宙は音楽の奥深さ、偉大で勇敢な船の姿はFAIR WARNING(=ウレ・リトゲン)のプライドであり、ドイツという欧州の一国から世界を狙う為、困難を乗り越えて進み続けるFAIR WARNINGそのものを描いている様に見えるのです。楽曲で言えばこれぞFAIR WARNINGの王道パターン!とも言える代表曲の「Burning Heart」。
力強く天を貫いてしまいそうな程に真っ直ぐな声で極上のメロディをトミー・ハートが歌い、これでもか!と叩き出すリズムは感性を揺さ振り、畳み掛ける様に泣きのギターソロが止めを刺す。
この作品を見れば見るほどこの名曲と同じ位の感動に襲われ、一瞬で全身に鳥肌が立ち、ただただ心を奪われた様に作品の前に立ち尽くし、気がつけば作品の世界観に取り込まれてしまうのです。「Burning Heart」でなければ、「Angels Of Heaven」などでも良いかも知れません。
もちろんこの「Ocean Of Rebirth」以外も魅力に溢れた作品ばかりですが、更に「これは奇跡では?」なんて思う位に、スペシャル中のスペシャルな作品が登場する予定です。
これは当日のお楽しみなので、残念ながらこの場ではお話する事は出来ません。ご参加予定の皆様は是非楽しみにしてください。震えて待て!と言う感じでございます。
来場日の当日は現時点でも予約が殺到しており、込み合ってゆっくり絵画鑑賞できない可能性もございます。
そこで当ギャラリーでは、来場前でも皆さんにウレ・リトゲン画伯の絵画作品を楽しんでいただけるよう、6月中はウレ・リトゲン作品を展示しております。
また、本日より、一部、特別企画として、額装をしていない作品をスペシャル公開いたします。
ぜひ事前にご来場なさって、ご自身の目で、ウレ・リトゲンの熱い思いを肌で感じてみて下さい。