フジムラコンテンポラリーアートでは、毎年のようにウレ・リトゲン画伯による新作を発表しています。
2019年の最新作は“FOUR SEASONS-WINTER”。
今回はウレ・リトゲン画伯から寄せられた作品メッセージをご紹介します。
2019年最新作“FOUR SEASONS-WINTER”に寄せて

”FOUR SEASONS – WINTER”
数年前、ヨーロッパのギャラリーが12枚の絵を使ってカレンダーを作らないか、という話を持ってきた。
その月にイメージの合うモチーフを作成するのにかなり時間をかけた結果、ギャラリーもとても満足するものが出来上がった。
ところが制作費と利益の関係上、当面の間はカレンダーの生産はストップせざるを得ない、ということを言われたよ。
結局そのモチーフを使って何かシリーズにしよう、なんて話も出てきたけれどコンセプトやタイトルは白紙の状態だった。
もともとどのモチーフも四季の移り変わりを意識して作成しているから「四季」というシリーズはどうだろう?というアイディアがすぐに沸いた。
早速12枚の中から春、夏、秋、冬に相当する4枚を選ぶと、ギャラリーはそのアイディアをすっかり気に入ってくれて、数週間後には四季シリーズとして作品を発表するに至ったんだ。
この「冬」は友人のスーザン・オーレンドルフが描いた美しい鳩の飛翔の絵にインスパイアされたものだ。
暗くもやのかかったようなミステリアスな情景の中心に鳩を描くことで、あたかもこの美しい白い鳥自身が光と温もりを放っているかのように見せている。
冬という「暗い季節」には自然の光が姿を消す。日が短くなり長く寒い夜が続くこの季節には、生きる歓びやインスピレーションは内面から湧き上がってくるものでなければならない。
スピリチュアルな創造が生命に現される。
飛翔する鳥はそのシンボルだ。
Ule.W.Ritgen
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