皆さんは日本のお隣韓国に行かれたことはありますか?
私の印象は…韓国の方々は皆とてもパワフルで、町全体がエネルギッシュで、お隣といっても日本とは全く異なる風土・国民性を持っており、今の日本に足りない物を持っている国でした。
そして予想以上、期待以上に、今韓国のアート業界は大いに盛り上がっております。世界でアートバブルと言われている現在、最も注目を集めているのがアジアであり、その中にある韓国もまたそうなのです。
その韓国は、首都ソウルの有名ギャラリー・実力のある画家さんにコンタクトを取り、伺って参りました。今回はその模様を皆様にお届けしたいと思います。
オペラギャラリー
まずは「オペラギャラリー」を訪問。
このエリアは高級ブランドショップが立ち並んでいるエリアであり、日本でいうと青山みたいな所です。ソウルの中でも最も人気があるエリアであり、マンションはなんと8億円もするものもあるそうです。
そのエリアに、写真のビルがあります。ここは、B1~4階建てになっており、約20軒のギャラリーで構成された韓国アートの発信地ともいえるビルです。
その中心になっているギャラリーがオペラギャラリーです。
ここは韓国以外に、パリ・ロンドン・ベニス・ニューヨーク・マイアミ・シンガポール・ホンコンに店舗を持つギャラリーです。オリジナル・版画・スカルプチャーを扱っており、ジャンルも様々です。私共のギャラリーは、ここのキュレーターさんといつも情報交換をしております。
PYO GALLERY SOUTH
次は「PYO GALLERY SOUTH」を訪問。
このギャラリーは前述のビルのB1にあります。このギャラリーの中に飾ってある作家「パーク・ソン・テン」が特に良かったです。
これが「パーク・ソン・テン」先生の作品です。
この変わった形は、薄い鉄製の金網を「ヘタ」という道具を使用し手で形を作っていきます。
一本一本の鉄の動きと、それに光が当たった時にできる影の表現が絶妙であり、非常に繊細です。モチーフの基本は人物が多いですが、馬もよく作るモチーフです。特に馬は躍動感があり、驚くほど迫力があります。このジャンルは他にもアーティストがおりますが、間違いなくこの方がナンバー1。
これをご覧になり、ご興味を持たれた方はいつでもギャラリーまでご連絡を。詳しい資料をお見せ致します。お待ちしております。
キム・ソングンの先生アトリエ訪問
この画家さんは青の色使いが非常に綺麗です。
青の色使いは韓国1と言われており、コバルトブルーや水色、そしてエメラルドグリーン等、様々な青色を使い分けて描く画家さんです。
作品は透明感があり、清涼感があり、それでいてどこか神秘的。とても癒される作品ばかりです。
上写真の方がキム・ソングン先生です。作品と同じように穏やかな方でした。
1960年、韓国に生まれ、絵の世界一筋で描き続けております。そして、韓国ではルネ・マグリットの再来とも言われており、アクリルを用いた筆触をほとんど残さない丁寧な描写による青空はじっと見ていると吸い込まれそうな感覚になります。
ルネ・マグリット(1897~1967)20世紀で最も重要な芸術家の一人であり思想家にも影響を与えた。筆触をほとんど残さない描法で空中に浮かぶ岩、鳥の形に切り抜かれた空などの不可思議なイメージを丁寧に描写し、その作風は「目に見える思考」と言われた。作品中には青空が数多く登場する。
また、見た目の美しさやシンプルさだけではなく、実は様々なストーリーが絵の中に込められているのです。例えば、色彩や麦わら帽子の状態、木の種類で、男女やその年齢を表現していたり等、作品はとてもシンプルなのに奥が深いのです。
今回の訪韓で最も衝撃を受けた作家さんでした。この美しさは是非一度皆様にも見ていただききたいと思っております。
そして、フジムラコンテンポラリーアートでは、キム・ソングン先生と日本での独占販売権を結ぶことに成功しました。ご興味のある方はいつでもギャラリーにお越し下さいませ。お待ちしております。
リュー・ホグン先生アトリエ訪問
このリュー・ホグン先生は、水彩において韓国で第一人者であります。
モクトンというエリアにアトリエがあるのですが、日本でいうと多摩みたいな所で、新興住宅街です。
画材は水彩を使っているのですが、これもまた色彩が非常に繊細で綺麗なのです。作品からは、光を感じ、透明感があり、鏡のようで、じっと見ていると吸い込まれそうな静けさがあります。
先生は、「私は水彩が好きで仕方がない。私が絵を描く理由は、好きだから、楽しいから、そして水彩が好きでたまらないから」と何度も口にされてました。水彩に対して非常に強いこだわりを持っており、是非一度皆様に見ていただきたいと思っております。
弊社代表もわざわざ足を運んで訪問し、その結果リュー・ホグン先生とも日本での独占販売権を結ぶことに成功しました。当ギャラリーとしては、この画家と契約が取れたことを大変嬉しく思います。
皆さんいかがでしたでしょうか?
この度の訪韓で素晴らしい画家さん方と出会う事が出来ました。そして近い将来、この画家さん達の作品を日本にて皆様に見ていただくことができるようになりました。その時は是非一度、皆様方の目で作品を見に足をお運び下さいませ。間違いなく感動していただけることと思います。