今日から2回に渡って、YUI先生より頂戴したメッセージをブログでご紹介してまいります。YUIファンの方々、そして作品をご所蔵頂いたコレクター様、応援頂いている皆様に目を通して頂きたいブログです(^_-)-☆
このブログでは、前回までご紹介していたYUIアトリエツアーについての感想を頂戴しました。お楽しみ下さいませ☆
今回初めてアトリエに作品鑑賞者の方々をお招きして実際の制作過程をご覧いただき、皆様の新鮮な感動を得て、私自身が改めて銅版画の魅力を感じることができました。
図示や口頭でご説明していたよりもずっと簡潔に、明快に、プロセスをお伝えできたのではないかと思います。ニードルの踊りや版の腐蝕具合など、私が常々お話していた「感覚」といった部分をご覧いただけたのではないでしょうか。
また、ここまで銅版画の魅力を共有してきた方々だからこそ生じる鋭い疑問など、作家として気付きの多い話題も多く、内容の濃いお話がたくさんできました。皆様の興味と熱意、そして作品に対する愛を感じ、作家としての喜びと責任を同時に学びました。
特に楽しかったのは、企画させていただいた記念エディションの制作です。
「サインを描いてください、ただし鏡文字ですよ」と、わいわいしながら描いた時の皆様の表情が印象深く残っています。
描画から腐蝕、刷りまでの工程を経て、あの日あの場所に集ったメンバーで共有するエディションです。刷ってみると思いがけず鏡文字になっていなかったり、左右対称だから反転の必要がなかったりと、体よく様々なパターンがあって、企画した側としてはしてやったり、という感触です。
皆様お付き合いくださり、ありがとうございました。そのようなことで、数年後に「こんなことやったなぁ」なんて思いながら記念エディションを眺めていただければ幸いです。