皆さんお元気ですか?藤村です。
久しぶりに1ヶ月程アメリカ・ニューヨーク&アリゾナ州セドナに行ってきました。久しぶりの冬のニューヨークは平均気温が1℃程です。相変わらずの寒さです。
年末年始はヨーロッパ・アジア諸国から大勢の観光客がタイムズスクエアで行われる年越しカウントダウンを見る為にマンハッタンに旅行に来ます。どこのホテルも稼ぎ時で年間で一番ルームレートが跳ね上がるときですが全てのホテルが満室状態となるのです。街中に異常な活気が感じられます。この時期のエンパイアはクリスマスカラーの照明になりムードがありますね。街中がイベントや個性的なディスプレーで観光客を魅了します。
ニューヨークバーニーズ(デパート)は、今年はレディーガガのデザインによるクリスマスコラボレーション企画を行ってます。すごい数の人です。
59丁目にあるデパート“グッドマン”のショーウインドウの演出も大変に手が込んでおり上質な空間を提供してます。
ディスプレーというよりも絵画作品を見ているような気持ちにさせられる作品達です。
そしてこの5番街のならびにオープンしたユニクロ5番街店がドーンとありました。
まぁとにかく敷地面積が広いのです。写真では表現できる限界がありますので、お伝えできないのが残念ですが、驚きの広さです。ニューヨーク5番街の賃貸料を知っている方であれば、「よくぞ!ここにこのスケールを出したねっ」て感じでしょうか。地下鉄の中刷りやタクシー広告など宣伝費も半端なものではありません。
そしてこちらはチェルシー街です。
以前住んでいたときは友人がこのエリアに住んでたのでよく来てました。懐かしいですね。先ずはフラットアイアンビルディングです。このビルは1902年に23丁目と5番街の交わるところに建てられた個性的なデザインを持つ建築物です。
完成当時はニューヨークで最も高いビルでした。設計はダニエルバーナム氏によるもので個性的な薄い外観からニューヨークの象徴の一つになってます。
近くにはよく映画に出てくるホテルチェルシー。築100年のホテルです。過去の宿泊者にはアーサーミラー、マークトウェイン、文学者のアーノルドヴァインシュタインは30年間もここに住んでました。ミュージシャンならばジョンレノン、ボブディラン、ボンジョビ等トップミュージシャンが利用してます。
皆さんもここのロビーや400あるお部屋の一つ一つの趣を一度宿泊されて体感されると、芸術の深さや様々な芸術家達の苦労や喜びを感じることができるのではないでしょうか?お薦めのホテルですよ。
このチェルシーエリアは、昔のソーホー地区にあったギャラリー街がそのまま移ってきたようなエリアです。11番街(西の端)ですので、昔は治安の悪さから観光客が寄り付くエリアではありませんでしたが、現在は魅力的なレストラン、バーそしてギャラリーと大変身を遂げました。
ここは9.11のテロにより崩壊した貿易センタービルの跡地です。現在はメモリアルセンターと呼ばれ観光地となってました。しかし、他の観光地と違う点はセキュリティーが大変厳しいということです。
この日は-3度の大変寒い日でしたが、先ずは事前に入場許可証をインターネットで予約し長蛇の列に並び(外です、寒いです、30分は並びました。)、入館し寒い中ジャケットを預け、靴を脱ぎ金属探知機のお世話になり、又中で並びやっと見学ができます。
少し美術の話をします。ニューヨークには世界中から集められた貴重な作品達が数多く様々な美術館に飾られてます。世界中から豊富な鑑賞センスを持った人々が来る街ですから、作品達も素晴らしいものばかりです。
今回は、比較的ゆっくり久しぶりにMOMA(近代美術館)を楽しめたので少しだけお裾分けをしますね。
MOMAは年間250万人の来館者数を誇ります。1929年に開館、作品数は10万点以上になりました。先ずはシャガールですね。日本でも大変人気ですね。シャガールはユダヤ教徒でした。彼の作品はユダヤが主題になるものが多いです。1941年にこのMOMAに招待され企画展を行いました。国連本部にロックフェラーと一緒にステンドグラスも作っているんですよ。
アンドリュウーワイエス 数年前に亡くなりましたがアメリカを代表する巨匠。何度画集を見ても空きません。
クリムトは版画も買うことができますが原画の質感は素晴らしいものがありますね。個性的なこの作家の作品を前にするとついつい時間が過ぎていきます。
カンディンスキー この4点セットは有名な作品です。アメリカの車会社クライスラー社の社長がその当時自分の自宅の玄関に飾る為にオーダーした作品達です。贅沢ですね。
ピカソは数多く飾ってありますがその中でも好きな作品の一つです。
モネの作品は近代美術館のコレクションの中でも一番大判で見ごたえがあります。この作品は初めてニューヨークで見てから約25年が経ちました。25年前に比べて劣化もそんなに進んでおらずクオリティーの高い作品の一つになりましたね。うまく熟した感があります。やはり作品は多くの人たちに見られることによって美しく変わっていくのでしょうか、、、。
素晴らしい作品達が日本に来るときは「企画展」で来ますからその時のコンディションでしか見れませんが、こうして同じ作品を年月を感じて鑑賞できる環境は様々な人や作品の成長を感じさせてくれて豊かだと感じました。
今年は新鋭作家の開拓エリアを北米に移してよりコンテンポラリーアートを日本に輸入できればと思ってます。アートに国境はありません。文化や言葉の違いがあってもアートで結ばれている豊かなお付き合いを世界中の作家、コレクター そして画商さん達と今年も築いていければと願ってます。