こんにちは。近頃、時々ご紹介している元町周辺のご案内続編です☆
今回は、「エリスマン邸」にズームを当ててご紹介させて頂きます。
「エリスマン邸」は、山手に建つ美しい洋館です。
エリスマン邸は、生糸貿易商社シーベルへグナー商会の横浜支配人として活躍した、スイス生まれのフリッツ・エリスマン氏の邸宅として、大正14(1925)年から15(1926)年にかけて山手町127番地に建てられました。設計は、「現代建築の父」といわれるチェコ出身の建築家アントニン・レーモンドです。
当時は、木造2階建て、和館つきで建築面積は約81坪。屋根はスレート茸、階上は下見坂張り、階下は堅羽目張りの白亜の洋館でした。煙突、ベランダ、屋根窓、上げ下げ窓、鎧戸といった異人館要素をもちながら、軒の水平線の強調など、設計者レーモンドの師匠である世界的建築家F.L.ライトの影響も見られます。
昭和57(1982)年、マンション建築のため解体されましたが、平成2(1990)年元町公園内の現在地(旧山手居留地81番地)に再現されました。
1階には暖炉のある応接室、居間兼食堂、庭を眺めるサンルームなどがあり、簡潔なデザインを再現しています。椅子やテーブルなどの家具は、レーモンドが設計したものです。
かつて3つの寝室があった2階は、写真や図面で山手の洋館に関する資料を展示しています。また、地下ホールは貸し出しスペースとして、昔の厨房部分は、喫茶コーナーとしてご利用頂けます。
エリスマン邸では、様々なイベントも催されています。そして、季節により、周辺の花々も変わり、美しく爽やかな時間をお過ごし頂ける環境にあります。
また、この山手周辺の情報、ギャラリーのある元町周辺情報も、続々お届けしてまいりますね。ギャラリー内も勿論ですが、お時間ある方には、様々お楽しみいただければ…と、スタッフ全員「絵画&アート」以外にも情報をまとめています。色々尋ねてみて下さいませ。