皆様、こんにちは。もう9月だというのに…気温はなかなか下がらない。まさに残暑厳しい今日この頃ですね。このような時期こそ、体調を崩しやすいとのこと…是非、皆様にはお気をつけ頂きたいものです。
私達、フジムラコンテンポラリーアートでは9月も、『のりゆき来場展』を引き続き開催!3ヶ月連続の企画です。創立以来初めてのことですが、それだけ皆様に愛される企画、作品、アーティストであると、改めて実感しています。
そんなある日の会話。
スタッフ:「先生、お客様に高く評価されていますよ。企画がこんなに続けられるなんて本当にすごいことですね。」
先生:「えっ!そうなんですか。それは有難い!!しかし、どうしてそんなに喜ばれたのでしょう???不思議だな~笑」
スタッフ:「あっはぁ~。いやはや喜ばれるのはすごく素晴らしいことですが、なぜ?って問われると…」
(この先生の天然リアクションにドキドキ…)
先生:「やはり日本人として日本の画材を愛する気持ちなのでしょうか?今の時代だから見直されたのではないでしょうか?」と、突然本格的な会話に。さっきまでの冗談とも取れる会話がウソのよう…(驚き)。
スタッフ:「そうなのだと感じています。古典的な印象を与えないこの画質、表現力は、実際に見てみないと伝わらない感覚です。おそらく多くの方が今まで見てきた日本画と違う作品として捉えているのだと思います。」
「それを証拠に、企画展案内はがきやホームページなどの絵とは違うものみたい…と、お客様に度々言われますので。」
先生:「お客様方も目が肥えてますね~。沢山の作品をよく観ていらっしゃるのだと思います。一緒にお話していても詳しい方多いですし、日本画のことも理解されている。」
スタッフ:「我々もそう感じています。今まで、アクリル絵の具の作品を中心に取り扱ってきましたから、お客様の審美眼について、特に画材を特化した点で強く意識をしたことがありませんでした。そういう意味では驚かされることが多いですね。」
先生:「ということは手抜きしちゃうと、すぐばれてしまうということですね!あっはははははは~」
(かなりきついご冗談…)
スタッフ:「作品は本当に素敵なんですが、先生たまに、冗談か本気か分からないことおっしゃいます。それが、お客様に愛される理由なのでしょうか?」(不明)
このような日常の会話を一部ご紹介させて頂きましたが、のりゆき画伯は、実に冗談がお好きな方です。でも描く時の表情の違いは、いつも注目に値する厳しい眼差しです。
この2ヶ月、頻繁にギャラリーには足を運んで頂いています。ですので、時間の有効活用を目指し、接客の合間にも作品製作を進めています。ギャラリーから徒歩3~4分程の距離にオフィスがありますので、大変便利☆☆☆と言いながら…
また、今月より、この2ヶ月で描き上げた新作も展示します。
雅なる京~高山寺
<作品解説/高山寺の歴史>
末法思想が流布し、来世に浄土を求める新興宗派が次々に興った鎌倉時代。明恵上人は人々にこう説いた。
「たとえ苦しい現世でも己のありべき姿で生きよ」と。
そんな明恵が身を置くにふさわしい場所が、山深い栂尾に建つ高山寺であった。明恵はこの地で昼は樹上、石上に、夜は石水院に座してひたすら禅定にふけった。今も残る石水院は、装飾を抑えた簡素なものだが、その飾らない佇まいいは、いっさいの名誉も栄達も望まなかった明恵の姿が重なって見える。
石水院の南側からは栂尾の山々が望める。奈良時代に起源をもつ高山寺は、1206年後鳥羽上皇の命により、華厳宗、真言宗などの道場として新たに整備された。石水院は明恵による再興時から残る唯一の建物。
また栂尾は、洛西清滝川沿いの高雄(高尾)、槙尾と合わせて三尾と呼ばれ、渓谷美のみならず、古くから紅葉の名所として知られる。方形石が敷かれた高山寺の参道も、11月上旬~下旬にかけて紅葉に包まれる。
一足早い秋の訪れを、フジムラコンテンポラリーアートで感じて下さいませ。