フジムラコンテンポラリーアートでウレ・リトゲン画伯の作品展示を開始し、早くも6年の月日が流れました。
当初は、ミュージシャンとしても来日回数はさほど多くないから、お目にかかれる機会など、なかなか無いもの…として、お付き合いが始まりましたが、気がつけば、複数回の来日企画。ギャラリーには溢れかえるほどのファンの方にご来場頂くこともありました。入場制限をかけながら、お客様にお時間を指定して、ご来店頂くようなこともありました。
二兎追うもの…なんてことわざもあり、ミュージシャンと画家の2つの大きな両輪を、どれだけ回せ続けるのか?と、私共も、「心配」も含め、随分と懸念したものです。2つのことを満足いくまで追求するのは、アイデア、スキル、イマジネーション、等と共に「体力」が非常に求められます。
……ですが、気がつけば6年間、新作を発表し続け、今や25作に達し、版画というアートの括りの中でも様々工夫頂き、大変バリエーション豊かに楽しむことができます。
作品テーマは深く。宇宙・深海・精神性の高い世界観、現実と未来の挟間など、観る者を引きつける『魅惑』を持つものばかり。しばらく音楽活動に専念しなければならない環境だから…と頂戴したメールには、ミュージシャンUle W. Ritgenの姿が。
この写真の時、ウレリトゲン氏はドイツでコンサート。この後、スイス、ドイツ、イギリス、スコットランド、スペイン、フランス…を11月中旬まで回り、音楽制作のスケジュールでいっぱいの様子。ウリ・ジョン・ロートのコンサートに同行する形で、毎日がいっぱいいっぱいのご様子でした。
当然、フジムラコンテンポラリーアートとしては、来る2015年の新作発表に向け、少しずつ、画家としてのアドレナリンを放出頂かねばならず…あれやこれやと策を練り、アプローチしています。
スケジュール的には、音楽活動の合間に“画家ウレ・リトゲン”に変身頂くしかない現状で、なかなか無理も言えないといったところが、正しい現状報告かと感じています。
しかしながら、毎年こう言いながら、わずかな時間をぬって、ユニークな新作を発表頂けるので、ある意味、アーティストの底力を見せつけられ続けているのです。ファンの方に会えば、パワーの源になる…とよく仰っているので、そこに期待し、次の新作、ならびに来日展を心待ちにしたいと思っています。最後に、ドイツのクリスマスの写真を掲載しておきます。
上記写真(ウレリトゲン氏のクリスマスカード)は、1月いっぱい当ギャラリーに展示。ウレ・リトゲン画伯の2015年も楽しみにしていて下さい。