今回開催の『Ule W.Ritgen来日展2015 -CLOSE TO THE EDGE-』は、今年度に入って発表した作品の公開も勿論ですが、2015年2月20日(金)、中野サンプラザにて開催されるウリ・ジョンロートのコンサートに合わせる形で企画している為、最新作以外にも注目頂きたい作品がありますので、ここでご紹介させて頂こうと思います。
ウリ・ジョンロートは当時、世界的に誰も成しえなかったギターのテクニックを極め、それを披露したことにより、今の地位を築いたといっても過言ではありません。まさにそれは、神の領域…とも言われるそのテクニックは、一般的なギターに比べ、フレット数の多さが特徴。スカイ・ギターの考案者…日本では「仙人」と称されています。彼は、元スコーピオンズのメンバー。ウレ・リトゲン氏は、同じミュージシャンとして彼を尊敬し、その仙人のような姿を、絵画として捉え、表現しています。
今回の企画展を実際にご覧頂いた方、または当社のホームページ、ウレ・リトゲン特設サイトにて作品を鑑賞頂いた方なら、おわかりでしょうが、ウレ・リトゲン画伯は基本風景画家です。
…が、本人含めた幾つかの肖像画は、油彩画で、とても職業がミュージシャンとは言い難いハイレベルの仕上がりとなっています。ポートレイトにつきましては、前回のブログでご紹介しておりますので、そちらをご覧下さい。
また今回は、そのウリ・ジョンロートのCD『UNDER A DARK SKY』のジャケット作品についてご紹介したいと思います。
歌詞カード 2.
CDを購入して音楽を聴く間、真剣に絵柄を眺める方は決して多くないと思うのですが、実はこれらの作品をウレ・リトゲン画伯が手掛けています。特に中でも表紙(ジャケット)を飾る作品が、タイトルもそのままに「UNDER A DARK SKY」です。
以下、ウレ・リトゲン画伯が作品発表時に語ったコメント。
この作品は、ウリ・ジョンロートの最新アルバム「UNDER A DARK SKY」の為に制作したものである。ここでは、鷹を“メッセンジャー” “預言者”、あるいは事の展開を見守る自由で独立した魂の象徴として描いた。
アルバムのカバーに使われたものだが、彼はカバーのデザインに関してかなりはっきりとしたアイデアを持っていたので、この作品は彼の意向に沿って制作した。
ただ単純に遠近法などの画材を通した技法では表現できない、哲学的なものを含むスケールの大きな作品に仕上げられていることから、観る者の心を奪う作品に違いないでしょう。作品ストーリー、他…ぜひ当ギャラリー、または中野サンプラザにてご覧ください。