ちょっと遅れましたが…今年の楽しかったイベントの報告をひとつ。
7~8月、大好評だったK. ASHINO先生の『色脈 -SHIKIMYAKU-』展終了に合わせて、ファンの皆様とともに“篆刻教室(てんこくきょうしつ)”を体験しました!今日は、その報告ブログです。お楽しみ下さい。
まず、『篆刻 』って何!?
そう仰る方も多いことでしょう。知っているようで余り詳しくない篆刻ですが、難しい歴史はともかくも、自分で体験制作すると、「良さと面白さが分かる!」と思い、ギャラリ―でお教室を催しました。
篆刻とは、書作品などに押印している印鑑のこと。芸術性の高い印鑑のことを指しています。
とはいえ、歴史は長く、紀元前から存在しています。始まりは中国。印鑑の制度が固まってきた頃、一般的な印鑑は役人のもの。そして篆刻作品は、日本では天皇、中国では皇帝が使用する高貴なものとして区別されました。実に、貴重なものだったことが伺えます。
当然、その頃には、篆刻専門の職人が存在し、より豊かなアーティスティックなものとして価値を高めていきました。それが、今では、シャチハタなる簡単で使いやすい印鑑も登場し、かなり多くの人が普通に所有していると思います。その分、篆刻として彫られた印章は、芸術作品に押印されるものとして区別されるようになりました。
本日は限られた時間での制作体験の為、石材のベースは事前に仕上げておき、文字を書いて彫ることのみ体験しましたが…それでも結構、大変!!!彫刻刀は、小学生以来。そんな方々ばかり…(そんなものですよね。一般的には。)小さなマスの中に文字を納めるだけでも、至難の技(笑)
ギャラリ―からは印刀、印泥など一式をプレゼント(さぁ~~~て、この後、ご自身で制作なさるか?または、押印下さるか?は…各自にお任せですが(笑)。
最後には記念に「和紙のコースター」に押印して終了。先生から直々にご指導頂きながらの初体験「篆刻」は、ご参加者の皆様にとって、どんなものでしたでしょうか?貴重なご参加者の皆様より、この落款の押された年賀状でも届くのだろう…と、今から年賀状が楽しみです(^v^)
フジムラコンテンポラリーアートでは、このような珍しいイベントも数多く開催しています。ご興味のある方は、機会見て、ギャラリーに足を運んでみて下さい。