現在開催中の吉野公賀最新作展について、ご案内します!吉野先生といえば…フジムラコンテンポラリーアートにて「絆シリーズ」を 4年前に発表。
全11作から成る、「人=樹木=命」と見立てたストーリーを持つ作品は鑑賞者の心を温かな、そして柔らかな気持ちにさせてくれました。同時に、人は人により助けられ、支えられ、日々生きている事を改めて教えてくれました…。
精神的に働きかけてくるシリーズ作品ですが、モチーフは「樹木」。
1本の木が、幼木から次第に成長し、大木となっていく様の中に、出逢いや家族がある…。また同時に背景に使われる多色は、現実とも非現実とも捉えられる個性的な表現方法です。
若い内から緑内障を発症した吉野先生は、様々な葛藤と試練を乗り越え、今に至ります。
元々は建築家になろうと勉強を重ねていらっしゃったそうですが、その病の為、断念。ですが、その学びは現在の作品センスにも影響を及ぼすもので、きっちりと描かれた線は力強く、且つ美しい…。几帳面な性格もあって、整然と樹木が描かれています。
今展では、「絆シリーズ」の原画や版画などを合わせて展示。新作の「シリーズ心の種 -こころのしゅ-」とお楽しみ下さいませ。
皆様のお越しをお待ちしております。