今展『シリーズ心の種 -こころのしゅ-』は、前作『絆シリーズ』に呼応するように制作されています。
全体的に…絆シリーズが“心の内から外側に向けて発信していくようなイメージ”を表現しているものに対し、シリーズ心の種では“心の内面”で表現したそうです。対比のイメージです。
一見すると、絆シリーズで「黒」という色が強くダイナミックに使われているのに対し、今回の新作では、やや明るいそして淡い色合いがふんだんに使用されています。柔らかな印象を受けるものが多いように思います。
また、PC画面では伝わらない表面の加工(凹凸や艶の有り無し…)も全く異なります。絆シリーズでは艶やかな作品ばかりでしたが、今回の新作「心の種」では、非常にマットな仕上がりの作品もあります!!
今回の新作を鑑賞する際には、どの新作とどの旧作が呼応しているか?なども想像しながらご覧頂くと面白いかもしれません。複数年かけて制作する作家の特性上、深く思慮する時間が確保できます。キャンバスに向かう前のイメージ作りの段階でも、前作から繋がる何かが何度も構築し直し可能です。
作家来場の際には、そのような他の作家さん方と異なる手法や意向・テーマなどについて伺うと、より一層心の深い部分で作品鑑賞できるかと思います。