キム・ソングン画伯が2回目の来日をされたのが、2010年。
この時も新シリーズを発表。その名も『BOXシリーズ』。
日本のお酒を飲む際に使う升。これを作品に使用しながら、キム・ソングン画伯の“セサンバクロ”の世界観を表現して頂きました。
この時の作品はほぼ全て日本製の升を使用。
日本の精巧に作られた升を見て、キム・ソングン画伯がとても感動なさっていたのを覚えています。「韓国の升は水が漏れるから…お米や味噌しか計れないんですよ…」と仰っていました( ゚Д゚);
韓国人のキム・ソングン画伯から見た日本人は、この「升」に表れているともお話されていました。
几帳面さや丁寧さ、モノづくりの精神に満ち溢れた気質そのものが、コレクターの皆様にも感じられる。だからこそ妥協せず、とことん自分の思いを貫いた芯のある作品造りを行っていかなければならない…ともお話下さいました。作家としての強い情熱に心躍らされたファンの方には、たまらないお言葉であろうと思います。