本日ご紹介するのは、2016年度のキム・ソングン来日展です。
この時の作品テーマは『安息シリーズ』でした。キム・ソングン画伯の一貫したテーマであるセサンバクロ(韓国語)は訳すと「日常の向こうへ」という意味です。
“非日常へ…”という意味でもあり、“現世界からの現実逃避…”といった意味を持っています。これは人の心の中では「いつでも旅立てる」のだという意味を成します。
ステキですね!!!
心の中でだからいつでも出来る旅であり、夢でもあり、異なる世界でもあり…。
このようなとても感慨深い世界観を表現なさるキム・ソングン画伯の2016年度シリーズが『安息』。
ここに写るお客様の笑顔がまさに「安息」を感じさせます。
安息とは微笑ましい気持ち、優しい心、穏やかな時間にしか存在しません。まさに、その思い、時間そのものがこのシリーズの核でした。
セサンバクロという一貫したテーマの中に、毎回異なるエッセンスを少し加えながら、新境地を開拓し、常に夢を抱かせ、柔らかな世界へ誘ってくれるキム・ソングン画伯の作品世界を、いつまでも皆さんと眺めていたいと願っています。