(コンテ擦筆画)キャバリアのシャオロン君を描いたペット肖像画の完成事例
今回ご紹介するペット肖像画は、コンテ擦筆画。
以前、猫のペット肖像画事例として紹介させていただいたコンテ擦筆画ですが、今作では“カラーバージョン”に仕上げてみました。同じ画風でも異なる仕上がりの魅力をお楽しみ下さい。
【コンテ擦筆画】ペット肖像画のご注文
今回ご依頼いただいたお客さまの“ウチの子”は、ご夫妻で飼う愛犬シャオロン君。
ご主人さまは以前に犬を飼ったご経験があるのですが、奥さまは人生初のペットお迎え。
お仕事で忙しいご主人さまに変わり、平日は奥さまがお散歩に連れて行く役目なのだそうですが、やんちゃで走り回りたがる元気いっぱいの育ち盛り…ということで、お散歩もてんやわんやの大仕事。
「もう少し優雅なお散歩をイメージしていたのですが…キャバリアって想像以上に運動好きで驚いています!」とは奥さまの言葉。
そんなシャオロン君が…憧れの肖像画に!
ペット肖像画製作所で打ち合わせ
飼い主さまご夫妻はもともと、大のアート好き☆
ご自宅には多くの絵画(水彩、油彩、写真…ジャンル問わず)を飾っていらっしゃいます。
ペット肖像画を知るきっかけは、(当製作所を運営するアートギャラリー)フジムラコンテンポラリーアートでの額装依頼でした。
ご来店された際、目に飛び込んできたペット肖像画に関心を寄せていただき、
「愛犬を絵にするって素敵ですね!しかもイラストっぽいタッチではなく、本格的!そっくりに仕上げていただけるのですね!」
と、ご夫妻の持つアートのアンテナに触れた瞬間だったように思います。
しかしながら…
肖像画注文は初めてとのことで、はてさて最初の課題は「写真撮影!」と、頑張っていただくことになりました。
で、す、が…
元気いっぱいすぎる若いシャオロン君の写真撮影はなかなか上手くいかず…今回はスタッフも協力して撮影いたしました。
や、は、り…
「ワンちゃんはオヤツに弱い。」
狙い目はここしかないと考え、カメラ担当とオヤツ担当に分かれて撮影したお写真がこちら!
飼い主さまを見つめる真っ直ぐな瞳がとても美しい写真撮影に成功(正直なところ、オヤツにつられた訳ですが…それも完成してみると、何だかとても良い思い出です!)。
そして完成した作品が、こちら↓
ペット肖像画については
こちらからご連絡ください♪
【コンテ擦筆画】ペット肖像画の完成
作品になったシャオロン君の眼差しは、撮影日の表情そのものです。
ですが…
作品が完成すると、オヤツにつられた印象はなく、大好きな飼い主さまを見つめる…まさにワンちゃん特有の熱い眼差しになっているのが驚きです。
アーティストからのメッセージ
コンテ擦筆画のアーティスト、Chito先生に制作秘話を伺ってみました。
Chito:
「コンテのみならず、パステルというコンテに近い質感の画材を用いてキャバリアの茶色を描きました。
水彩や油彩に比べると色数が限られる画材ですので、犬種などによってはカラーで仕上げることがむずかしい場合もありますが、このシャオロン君は、見事、茶色部分がマッチし、肖像画として上手く完成しています。
表情が似ていることは最重要課題ですが、やはり色がフィットしなければ、似ていても似ていない犬になりますので、色合わせも大切な点なのだと思います。」
担当スタッフ:
「先生、この写真は屋外での撮影。耳の毛が風になびいていて、1本1本、細い毛の動きがありますが、これを上手くコンテやパステルのような細い線が表現しにくい画材で再現いただき、感動しました。
この辺りについての苦労話など教えていただけますか?」
Chito:
「仰る通り、コンテやパステルでは極細の線が描けません。ですが、光の当たった毛の表現や微妙な動きは丁寧に描いておかないと平面的になってしまいます。よって、幾重にも重ねて描くことはもちろん、かなり多くの色を使っており、ハイライトを意識して描きました。
また、私の得意とする擦筆を取り入れることにより、かすれや紙上でパステルの混じり合う色が、より深みや毛の躍動感を生んでいます。」
担当スタッフ:
「パレットの上で色を混ぜる水彩と違い、本番の紙の上でパステルが混ざり合うことで生まれる色合いが美しいと作品としては決まってきますね!
背景も自然な感じで“風”を感じますね。」
Chito:
「そうですね、コンテではあまり詳細な背景を描かない方が合っているように思います。どちらかというと、流れる風や空気、光の射しこむふんわりした様子などを表現すべき画材だと思います。」
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作品完成後にいただいたお客さまの声
「絵ってすごいですね!
写真の良さと違う良さがあるのはもちろんですが、温かみ・温度がまったく違うんですね。」
「シャオロンはオヤツに目がない子ですが…何でしょう?この眼差しは、優しさに溢れていて、どこかうっとりしているようにも見えますね!」
これらは飼い主さまからいただいたご感想です。
日頃、パワフルなお散歩に振り回されている感が否めない奥さまですので、作品に表れた穏やかな空気感に驚かれたようです。
担当スタッフからのメッセージ
水彩・油彩・鉛筆・色鉛筆に比べると、一般的に「コンテ擦筆画」はほとんど耳にしませんし、ましてやペット肖像画の受注は聞いたことがありません。
ペット肖像画製作所では、愛犬・愛猫を「お好きな画材で描く」という非常に珍しい肖像画受注のスタイルを取っていますが、ここに至るまでに数年かかっています。
この「ペット肖像画」を極めたいと思い、企画を立案してから、最初に行ったのはアーティスト募集です。
描いて下さる方がいなければ始まらない企画ですので、さまざまな場所で告知したところ、日々、多くの方がアーティストデビューを目指し、応募くださいました。現在進行形ですので、まさに世界中から今も寄せられています。
その方々の作品を拝見し、かつ選考に残った方にはペットに対する考え方などもお聞かせいただき、技術のみならず、制作姿勢をも判断の材料とさせていただいております。
それに加えてペット肖像画製作所では、いろいろな画材で描ける器用なアーティストさん(昨今、流行のパソコン上で制作する手法も含む)ではなく、特化した1つの画材で勝負下さるアーティストさんに絞り、募集をしておりますので、
- 鉛筆画(misa)
- 水彩画(Sayuri)
- コンテ擦筆画(chito)
- 油彩画(nori)
- 色鉛筆画(ひろひこ)
と、各画材の専門家たちが所属してくださる「今」が生まれました。
長くかけて準備した分、非常にレアな形のペット肖像画受注のスタイルを築き上げられています。
特段、このコンテ擦筆画に関しては、他にないペット肖像画画材ですので、ご興味ある方は一見の価値があるでしょう。
ペット肖像画製作所にご来店いただいた際には、これらの「画材について」、「画家の制作手法について」、また「飼い主さまがどんなお写真を用意すべきか?」など、作品化する上で必要な情報を細かくお伝えしています。
パソコンやスマートフォンの画面で見るより、直に見る作品は圧倒的に美しく、存在感があり、生き生きとしています。
ぜひペット肖像画製作所まで足をお運びいただき、複数の作品を比較しながらご検討いただければ、大切な愛犬・愛猫の作品イメージが具体化すると思います。
担当スタッフ:K
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【コンテ擦筆画】ペット肖像画 完成写真ギャラリー
ペット肖像画情報
■画材/サイズ
コンテ擦筆画/F2サイズ
■製作年
2018年
■在住
神奈川県横浜市中区
■ペットプロフィール
犬:キャバリア/シャオロン君♂(2歳)
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