(水彩画)マルプーのりりぃちゃんを描いたペット肖像画の完成事例
ペット肖像画は、5つの種類からお好みの画材をご選択できるほか、さまざまなオプションもお楽しみいただけます。
今回は、その中にある2つのオプション「背景描写」と「アイテム描写」にこだわっていただいたお客さまの完成事例をお届けします。いずれのオプションも完成事例としては初めてのご紹介です。
「背景描写」&「アイテム描写」オプション事例、第一弾!お楽しみください♪
【水彩画】ペット肖像画のご注文/背景描写&アイテム描写
お客さまの“ウチの子”はマルプーのりりぃちゃん、3歳(当時)。
初めてお迎えしたワンちゃんで、お客さまにとって、初めての「女の子(愛娘!)」でもあります。
前回ご紹介した鉛筆画のくーよんちゃんと同様、元町ショッピングストリートで開催されていた2020年秋のチャーミングセールがご来店のきっかけです。
いろんな完成作品見本を1階に展示してイベントを行っているなか、ご興味深めていただき、ご縁が生まれました。
ペット肖像画製作所で打ち合わせ
お客さま:
「子育てもひと段落して、いいタイミングで迎えることができた子です。」
「担当さんに、元気な時を描くのがおすすめと言われて、 3歳の可愛い盛りの今、たしかに良いタイミングだと思いました。」
「水彩画はもちろん、鉛筆画もとても素晴らしい、油彩画も厚みがあって立体感がある、どれで描いてもらおうか、とても悩みましたが、りりぃの女の子としての柔らかさを優しく描いてもらいたいと思い、最終的にまずは水彩画で!と決めました。」
そしていよいよ、絵柄の打ち合わせです。
今回は、室内で撮影されたりりぃちゃんの写真に、
いつも散歩していて思い入れのある多摩川の景色を入れるという背景描写をお選びいただきました。
さらにアイテム描写として、思い入れのあるトレーナーさんから購入された革のリードを合わせることに。
着用していないアイテムを自然に見せる描写はもちろんのこと、室内のりりぃちゃんと多摩川土手の背景描写のコラージュでは、角度や距離、遠近感などすべてを計算して描く必要があるため、アーティストの力量が試されます。
なかなか難易度の高いご注文でしたが…
ペット肖像画については
こちらからご連絡ください♪
【水彩画】ペット肖像画の完成
見事!すてきな作品が生み出されました。
まさにお客さまの想像力が「絵柄」を作り上げた、絵画的表現の玉手箱のような1枚だと感じます。
オプション:いつものお散歩コースを「背景描写」に
背景描写にはさまざまなバリエーションがあり、ワンちゃんの状態(身体の角度など)によってもおすすめは変わってきます。
作家さんのすごいところです。
思い出の写真をそのまま絵にするケースもありますが、アレンジで今回のようなご希望も叶います。
「風景」と「ウチの子の表情」のコラージュで生まれる、心に描く情景として仕上げていただけた、すてきな一例です。
オプション:思い入れのあるリードを「アイテム描写」
担当スタッフである私のこだわりポイントは作家さんと同じく、リードです。
(肖像画の中の)りりぃちゃんがどういった場面にいるのかを考えました。
「いつものお散歩」…というイメージを絵にするには、“リードの状態”がとても重要だと感じ、向きや方向、“たわみ方”を、作家さんともお話しながら進めて参りました。
右手前に向かって来るような“動き”をつけることで、りりぃちゃんの目の前に、一緒にお散歩しているご家族がいることを鑑賞者に想像させてくれます。
アーティストからのメッセージ
風景描写に合わせるとどうしてもワンちゃんが小さくなってしまうので、りりぃちゃんが出来るだけ大きくなるように描きながら、遠近の違和感が出ないように気をつけました。
背景を描く場合、余白を作りぼかして描くこともあるのですが、りりぃちゃんの目線や立ち位置、アングルを考え、今回は余白がないように描きこみました。
思い入れのある場所…ということで、いただいた写真を拝見しながら、お散歩しているシーンを想像しながら描きました!
ただ、背景を具体的に描きすぎると、主役が引き立たなくなってしまうので加減が難しいところです。
りりぃちゃんの表情は、お部屋で撮影した姿のものを絵に…というご希望でしたので、お外の自然光の中にいるイメージにするために、日光がどこから差しているのかが重要でもあります。
他、こだわりは…やはりリードですね(笑)。こちらも思い入れがあるモノだということで、革の質感が出るように、小さな縫い目などにも心がけました。
担当スタッフさんからお話をたくさん聞いたから、というのもありますが、
ご家族に、とっても可愛がられている子だという事が、りりぃちゃんの表情からも…何かすごく伝わって来ました。つぶらな瞳に感情移入しながら大切に仕上げました。
お気に召してくださったなら、私も嬉しいです。
アーティスト:Sayuri
ペット肖像画については
こちらからご連絡ください♪
作品完成後にいただいたお客さまの声
毎朝、りりぃと散歩している多摩川の土手の風景が、私にとって宝物です。
大橋に向かって歩きます、その橋と、土手の芝生、それらを風景に描いて欲しいとリクエストしました。
写真撮影ってむずかしい。
犬と私の理想的な風景が一緒になった写真がなかなか上手く撮影できませんでしたので、お顔の表情は、家で撮った写真で、風景は別に撮った写真でそれぞれ組み合わせてもらう事になりました。
それでも、仕上がった水彩画は違和感なく、私のいつも見ている風景に、りりぃが座っている、とても自然な構成で感激しました。
もうひとつ、お気に入りのリードも首につけてもらうことをお願いしました。
思い入れのあるトレーナーさんから購入した革のリードで、いつも付けているものです。
仕上がった絵画は革の質感がしっかり出ていて、大満足でした。
とにかくりりぃの毛のふわふわ感が優しく描かれていることに感動しました。足元の芝生の柔らかさも。
確か預けた写真は冬の朝に撮影したので緑の芝生ではなかったのです。
大きさも、風景を入れるので、小さいサイズではないものにしましたが正解でした。
額装して壁に飾るのにちょうどいい大きさでした。
写真では絶対に表せない絵画の優しいタッチに満足しています。
毎朝の散歩で見ている大好きな風景に、りりぃが居る、この絵はこの先、りりぃがおばあさんになって、亡くなってしまった後も私の心をいつまでも癒してくれる…と、そう思える宝物です。
同じ水彩画でも、画家さんによって全く違う描き方になると思います。ペット肖像画製作所さんのこだわりの画家さんに描いてもらえて本当に良かったです。
こちらの思いを、担当スタッフさんが画家さんに丁寧に伝えてくださったからこそ、リクエスト通りに満足いく仕上がりになったと確信してます。
アートについて、肖像画のルーツから、鉛筆、油、水彩の描き方、絵の具の種類などについても色んなことを教えていただきました。
次は、鉛筆画でお顔のアップがいいな、と、考えています!
今後ともどうぞよろしくお願いします。
ペット肖像画については
こちらからご連絡ください♪
担当スタッフからのメッセージ
深いところで“絵とは何か”を捉えていただき、作品に「物語」を思い描いていただけたことに感動いたします。
アイテム描写については、これまでご依頼いただいた肖像画でも、お気に入りの首輪を入れて描いて欲しいという御用命が多くあり…毎日着けているアイテムの場合、お客さまにとって“ウチの子”のアイコンの1つでもあるのではないかと思います。
今回はそんなリードが風景の中で生かされ、物語の奥行きを深めてくれました。
肖像画には家族の会話や日常を描いた「カンバセーション・ピース(団欒絵画)」と呼ばれるタイプの絵もありますが、今作はまさに、そんな要素もある魅力的な肖像画になりました。
カンバセーション・ピース
Bought with contributions from the National Heritage Memorial Fund and The Pilgrim Trust, 1984
2人の「会話」が聞こえてきそうな、英画家:ジョセフ・ライトによるカンバセーション・ピース(馬上にいる妻メアリが夫トマスに話しかける様子。足元では愛犬が愛馬にじゃれている)。
りりぃちゃんの視線、そしてリードの流れから…その先にいるご家族と、まるで会話がはじまるような様子に仕上げていただいています。
新しい形のカンバセーション・ピースだなぁと…感激!
お客さまのみずみずしい想像力と、ご家族に向けられる愛、そして創意工夫性に富んだりりぃちゃん作品ができあがるまでに共有させていただいた時間は、スタッフにとっても宝物です。
参考資料集めなどの過程では、室内、戸外、さまざまな場所、アングルで撮影くださり、かけていただいた情熱とお時間に、胸がいっぱいに…
お付き合いくださった主役のりりぃちゃんも、ありがとうございました。
この先のりりぃちゃんの成長を、あたたかく見守らせていただければ何よりうれしいです。
担当スタッフ:H
【水彩画】ペット肖像画 完成写真ギャラリー
ペット肖像画情報
■画材/サイズ
水彩画/A4サイズ
■製作年
2021年
■在住
神奈川県川崎市
■ペットプロフィール
犬:マルプー_マルチーズ&プードル/りりぃちゃん♀(3歳当時)
ペット肖像画については
こちらからご連絡ください♪